第1054回「信長から家康への手紙~西尾市指定文化財古文書から~」

開催日時 平成25年9月27日(金)12:30~13:30
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 それでこそロータリー
卓話者西尾市岩瀬文庫学芸員 林知左子氏
お客様
司会進行榊原 利夫君

会長挨拶

今朝から一気に冷えてしまいまして、この夏はずっと半袖で通してきたのですが、きょう初めて上着を引っ張り出して羽織ってきました。皆様方も風邪をひかれない様にお気をつけ頂きたいと思います。岩瀬文庫は西尾が誇る一つの財産ですが、数年前にここが100年を越しているという事です。
 西尾ライオンズクラブが西尾信用金庫100周年及び新しく研修センター、会計センターが出来てここにかなり高価な彫刻を寄贈なさったという事です。それを聞いた西尾東ライオンズが自分達の世話になっている西尾信用金庫に我々も何かしなければいけないと騒ぎ出したらしく、それが派生してそんな事言われるとうちもそうじゃないかという事になって来る訳なんですが、色々確認したり情報を集めたりしますと、西尾ライオンズは今年チャーター・ナイト50周年だそうです。それを記念して、記念事業の一環でその様な贈呈を行ったという事で、東ライオンズも我々も右に習えでやる様な事ではないんじゃないかというお話がありました。当初我々も予算組をしていた訳ではなかったものですし、全く意識をしていなかったものですからお話を聞いた時はあれっと思いましたが、そういう事であえて何も致しませんのでご承知おき下さい。たまたま2年先、我々の25年という事を迎えますので、その時は何か検討材料として頭の片隅に置いておいて頂ければと思っております。明日はその様な式典がございますし、11月はガバナー公式訪問や親睦関係の行事も色々始まります。是非振るって御参加下さい。

出席報告
会員総数 免除・休会・病欠 ・海外 計算会員数 出席数 MU数 欠席数 暫定出席率 修正出席率
58 4 54 43 11 11 79.63 100.00

スマイル委員会報告

【鈴木 正司 会長】林知左子様 今日のお話宜しくお願いします。
【長谷 収一 幹事】林知左子様 二度目のKIRARAへようこそ。美人の来訪は大歓迎です。宜しくお願いします。
【二宮 誠二 君】西尾市ピカイチの学芸員 林知左子様ようこそKIRARAロータリーへ。本日の卓話楽しみにしています。
【柴川 和義 君】9/22(日)吉良観でダンスの発表会があり、先生とチャチャのゴールドを踊りました。うまく踊れてスマイルします。これからは、ゴルフ、釣りと頑張ります。ヨロシク!!
【米田 有孝 君】昨日、弊金庫はおかげ様で預金残高が1兆円となりました。これもひとえに皆様方の語哀願のお陰であり、心より感謝申し上げます。

卓話

信長から家康への手紙~西尾市指定文化財古文書から~」(西尾市岩瀬文庫学芸員 林知左子氏)


スピーカー紹介は二宮誠二プログラム委員長

卓話は西尾市岩瀬文庫学芸員の林知左子氏 美人ですな~

今日のテーマは「信長から家康への手紙~西尾市指定文化財古文書から~」

信長から家康に宛てた手紙 黒印「天下布武」が押してある

ちょっとわかりずらいが、これが「天下布武」といわれる黒印

読み下しをみてもわからない。意訳してもらいやっとわかる。
本日は西尾の文化財の中から何か紹介してくれないかという依頼を頂きました。西尾市は合併をして当然文化財の数も増えました。皆様、西尾市に指定登録文化財がどれ程あるかご存知ですか?全部で225件あります。その中から一つ選ぶというのも迷ってしまうのですが、今日は皆様方に信長から家康への手紙をお選び致しました。また古文書も紹介させて頂きたいと思います。
 こちらが西尾市の指定文化財、織田信長書状です。本物は掛け軸の状態です。これは西尾市内の個人の所蔵資料です。縦31.0cm 横47.3cmで上下に切られて2枚に貼ってあります。織田信長が徳川家康に宛てた刻印状です。日付の所を見ますと2月19日とありまして、年号はないのですが中身を見ていきまして天正9年の物であると考えられています。訳をしてみますと、いきなり串柿を御送りすると言っています。洛陽(京都)で馬揃えを執り行う事を申し付けました。これにより狩りの馬を1匹、家康から信長へ献上して下さった。大変喜ばしい事である。特に頂いた馬の容姿、乗り心地が優れており信長がこの馬を大切に思う気持ちは一方ではない。この頃の家康の一際親切な心使いはすくなからぬものがある。こちらからも馬揃えに葦毛を1匹出走させる事にした。この度あちらこちらから何とかながら、この様な事が多くあるのでそれぞれの裁量に任せてある。さて高天神城はいよいよ混乱を極めてきた様子である。落城迄幾ばくもあるまい。なお一層油断なく配下に指示を仰せ付ける様にすべきである。詳細は信長の使者の西尾が申すであろう。という内容です。このお手紙を読んでみてまず感じる事は、非常に型破りな、フランクな形式の手紙であるという事です。私共も手紙の書き方で拝啓で始まり敬具で終わるとか、1段下げる、改行するといった形式がありますが、この頃は今よりもっともっときっちりその事が決まっております。そういうのを書札礼と言います。この書札礼を見ていくとその人同士の位の上下が解かる程きっちり決められています。この信長の書状を読み取ると、我々が知る織田信長という人物を彷彿とさせるのではないでしょうか。同盟者である信長と家康のとても親しげな間柄、形式にとらわれない信長がざっくばらんな様子で共に語りかける様な口調の書状であります。しかし内容が一変します。高天神城の攻防について、これは家康と武田勝頼間の攻防です。徳川家と武田家の武力衝突に対して、信長から見て家康は家来ではありませんので口を挟むのはある意味僭越です。なのに口を挟んでいます。とても高圧的な感じで書かれています。この手紙は信長の二面性を感じられますし、また徳川と織田の微妙な関係を表す様な感じも致します。プライベートに関しては親しい友人であっても、軍事面に関しては信長が上位者でたとえ家康の戦闘であっても信長が指示を出す。自分の対武田、ひいては天下布武戦略の一つのコマにすぎないと考えていたのであろうかと伺われます。1通の僅かな短い文面ですが様々な事が総記されていて面白い手紙でございます。信長の書状につきましては織田信長文書の研究という大変著名な研究がありますが、この西尾の文書は未集録です。織田信長文書の中では新発見資料の一つです。
 最後にこの文書の最後に有名な天下布武の印判が押してあります。これは墨印でして、また変わっております。戦国時代は大抵朱印が押してあります。朱印と墨印では朱印の方が位が上なんですが、信長の文書を見比べてみても相手が偉いから朱印であるとも限らないし、相手が下だから墨印とも限らないという、ランダムに使っています。こんな所からも信長の破天荒な性格がみえてきます。書状というのは1通から色々な事が読み取れると共に次の謎、秘められたロマンを伝えてくれる過去からの大事なタイムカプセルの様な物です。
 こういった文書初め美術品、工芸品、遺跡等々合わせ、西尾市内には225件の指定文化財があります。皆様方も是非文化財達に愛着を持って頂きたいと思います。現在岩瀬文庫では尾崎士郎没後50周年の記念の年という事で、尾崎士郎さんの出世作、人生劇場の挿絵原画、中川一政画伯の原画展を特別に行っております。是非おこしになってご覧頂ければと思います。

信長から家康への手紙~西尾市指定文化財古文書から~

西尾市にこんなすごいものがあったとは、まだまだすごいお宝があるはず。こんな常用文化財でも手にとって閲覧できる図書館博物館は谷は無い。ぜひ本物を手にとって見ていただきたいものです。

流れるように身振り手振りを交えて説明をしていただきました。 これは年代を特定するにいたった敬意を表にしたもの。 岩瀬文庫の沿革
林さんが着ていた本祭りのTシャツの背中には、本が好き、人が好き、三州西尾 と書かれている 幹事報告は長谷幹事 出席報告は山本俊明君
スマイル発表は新海雄二君 職場例会のお知らせは米津職業奉仕委員長 10月13日のお城研究会の連絡は細川君

その他

合唱同好会活動報告は石川勝男合唱部長 神戸ポートピアホールで行われたロータリーの全国合唱大会の模様 曲は「夏の贈りもの」 カッコいい衣装です!

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]