第1150回 テーマ「想定 南海トラフ地震・津波この地域はどうなるか?」

開催日時 2015年10月23日(金)
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 それでこそロータリー
卓話者吉良町防災サポート赤馬・会長:高須善身氏
ビジター太田進造君(岡崎南R.C.)
お客様
司会進行野口要二君

会長挨拶


 皆さんこんにちは。まずビジターを紹介します。岡崎南RCの太田進造君です。次は、今日のゲストの吉良町防災サポート赤馬会長の高須善身さんです。北村博さんです。今日の卓話よろしくお願いします。
 
 入院していた大高敏睦が数日前退院されました。今月中は自宅で静養され来月から出席されます。
さて、東日本大震災の後、防災の意識が大きく変わりました。私の施設でも以前は年2回の火災避難訓練だけでしたが、今は火災が2回、地震が2回、津波が1回の年5回の避難訓練をしています。また、全国の組織では3000万円をプールして災害時の職員派遣等の費用に備えています。この東海北陸地区でも協定を結び、東海が被災したら北陸が支援し、北陸が被災したら東海が支援するようになっています。その時の費用として300万円を積んでいます。
 
 国についても大きく変わりました。災害対策基本法が大震災の翌年には第1弾として改正され、広域避難ができるようになりました。平成25年には、災害時の要支援者の名簿を整備することになりました。これは東日本大震災で亡くなられた方の6割が高齢者、障害者の死亡率が平均の2倍だったためです。

 また昨年は、放置車両の撤去が緊急時にはできるように改正され、その車を民有地に置くことや、そのために木を切ることもできるようになりました。またその際、車を破損した場合の賠償についても国が補償することになりました。

 愛知県においても、今年度より2年間のプロジェクトチームの検討を経て「愛知県災害福祉広域支援協議会」が発足し、現在DCAT、これはDMAT(災害派遣医療チーム)の福祉版ですが、を10チーム立ち上げたいとして動いています。また、各施設間の応援ができるような協定を呼びかけています。そして、災害時の事業継続計画の策定を求めています。

 これは、私の施設ですと、災害時には通所の事業を休業し、入所に職員を振り分けます。それでも人が足りなければ、週3回の入浴を2回、1回と減らしていくなどしていくというものです。この事業継続計画は、皆さんの事業においても必要ではないかと思います。

 職員が半分しか出られないときにはどう対応するかということです。これは、新型インフルエンザなどのパンデミックが起きた場合も同様です。4000万人が感染し、出勤率は50%になると言われています。その場合に1か月2か月の流行期をどう乗り切るかを考えておく必要があると思います。

出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
57 35 42 1 84.00  

スマイル委員会報告

【磯貝総一郎会長】
吉良町の防災サポート赤馬の会長高須様、北村様ようこそキララロータリークラブヘお越し下さいました。今日の卓話宜しくお願いします。

【三浦隆司幹事】
高須様、北村様、本日は「南海トラフ地震のお話」勉強させて頂きます。宜しくお願いします。

【中根勝美君】
太田進造KRARA RCへようこそ。日頃ご指導頂いています。「ありがとうございます。」この場をお借りし、お礼申し上げます。

【大山勝男君】
今、この時刻震度6の地震が起きたら皆様ならどう対応出来ますか?私はおどおどするだけで何も出来ないと思います、今日の高須様、北村様の話、興味深く楽しみにしています。

【山本俊明君】
昨日の第1回磯貝会長杯のゴルフコンペにて運良くハンディホール12内8ヶ所入り、優勝できました。キャデイさんも男性で大当たりよってスマイル致します。

【清 克行君】
先週、富士山へ米の買い出しに行って来ました。富士山の初冠雪の写真をご覧下さい。ちなみに40年前の写真です。

【すぎた】I
先日の西尾物産と抹茶の日、大盛況で終われました。MICさんボディショップ杉浦さん「ありがとう。」

【すぎた】II
8回目のマングローブ植林に行って来ました。今回は17,000本植えました。


卓話

テーマ「想定 南海トラフ地震・津波この地域はどうなるか?」 (吉良町防災サポート赤馬・会長:高須善身氏)

 
 南海トラフ地震はとてつもない被害が出ると想定された地震で、この地域がどうなるのか。行政関係の仕組み作りが生活の中で一歩一歩進んでいるのだろうかという事を考えながら今からの話を聞いて頂けると良いかと思います。

 平成25年に国が南海トラフの被害想定を発表しました。被害想起が220兆円、国の年間予算の2倍です。死者32万人。ほぼ岡崎市の人口がなくなってしまうという被害想定がありました。その中で愛知県の震度は7~6強、液状化についは西尾市は液状化が起きやすい状況です。

 家屋の全壊・喪失も多い。西尾市の死者は1,800人。その内津波は100人となっております。家屋の全壊・消失は西尾市内75,800棟に対し29,000棟。4件に1件は倒れるか消失するという試算が国から出されました。

 それを受け平成26年に愛知県が独自の発表を出されました。その発表は理論上の想定被害と過去の災害の被害を使った想定被害を出されました。津波高が5.6m、過去の災害が4.4mと設定されました。国が発表した1,800人の死者に対して県が発表した西尾市の死者は3,200人。どこが違うかというと、津波が100人だったのが1,600人に変わりました。

 家屋の全壊・消失は29,000棟が31,000棟と大きくは変わりないのですが、この原因も津波によるとなっています。その中で過去の災害を用いて想定をしますと、西尾市は津波高が4.4m、干満の差が三河湾では約1m水位が上がります。標高1mの所に住んでみえる方は満潮時に堤防が決壊したら通常でも波が来るという事です。それにプラス津波という事です。

 津波についても標高の低い所は真剣に考えないといけないし、それに対し逃げる時間があるのかという事は後から申し上げます。いずれにしても私達の住んでいる所は標高の低い所が多い、液状化が発生する範囲が多い、地盤が弱く震度7という強い揺れの発生する所に住んでいるという事を想定して平常時に備えをしなければいけないという状況です。

 南海トラフとは駿河湾から九州の日向灘、播磨灘の発生する可能性のある所を南海トラフと言っております。過去の地震とは南海、東南海、東海を言っております。今この南海トラフという地震と過去の災害が起こった地震の2つの話がされております。マスコミで報道されるのは南海トラフ、今行政がすすめているのは過去の地震を対象にした対策を立てています。但し津波の場合は南海トラフの災害予想を用いて行っている物もありますが、大方は過去の地震に対しての対策となっております。

 津波は三河湾へ入ってくるのに非常に複雑な状態で入ってきます。渥美半島・志摩半島の入口が狭いので大丈夫だと言われておりますが決してそうではありません。過去には東日本大震災の時に一色に70cmの津波が来ております。

 津波はユーラシアプレートとフィリピン海プレートのぶつかりあった所で海溝型は起こります。深さが5,000mで起こると津波は非常に早く陸へ走ります。時速800kmというジェット機並の速さで向ってきます。500mになると新幹線並の時速250km、100mになると自動車並の時速100km、10mになると時速36kmになります。5,000mで発生した場合津波が1mとすると500mでは2m、100mでは3m、10mになると3倍になります。

 津波は後ろからだんだん早い津波が覆い被さって来て三河湾へ入ってきます。三河湾は伊勢湾側へ行くと複雑な状態で伊勢湾は水深が19.5mという深さに対し、三河湾は9.2mという非常に浅い所です。入ってくる時に水深90mから20mまで這い上がってきます。神島や答志島等小さな島が沢山あり海底も非常に複雑です。ここはかなりの早さとかなりの渦を巻いて伊勢湾と三河湾へ向って来ます。

 しかしこれは誰も想定が出来ません。そして伊勢湾は水深19.5m、一番深い所で30mです。それに対し三河湾の豊橋港では海底が非常に滑らかです。また衣浦港は海底が非常に複雑で、篠島・日間賀島・佐久島があるのでここへ入って来る津波は非常に複雑な形で入って来る。川があり、水深が非常に浅い所もあれば深い所もあるので、ここで波と波がぶつかりあって海岸へ向って来ます。

 また一色・吉良は海岸が遠浅になっています。遠浅になると津波は高くなりますので、海岸から伊良湖岬迄の距離が非常に重要になってきます。

 国が三河湾に津波が4m~7mだと発表をしました。西尾は46分後に1m、53分後に3m、最大7mの津波が来ると発表がありました。計算をしますと大体30分位で伊良湖岬から佐久島迄到着します。佐久島から三河の海岸迄8分20秒で到着します。

 発生から15分後に伊良湖岬の先端に来ると予想されていますが、皆さんが注意しなければいけないのは、地震は揺れが3分以上続きます。3分間は揺れで動く事が出来ない。揺れが治まって安全を確認しながら、家族の状態を見ながら非難する準備をする事になります。後30分はとにかく高台へ逃げる準備をしなければいけません。

 液状化で避難路が駄目になるかもしれない。避難場所も駄目になるかもしれないという事を想定すると、確実に逃げる時間は30分位という事になります。また陸上に上がった津波は時速10km~20km、足首迄津波に浸かったら歩行は困難、膝迄浸かったら歩けません。腰迄浸かったら流されると一般的に言われています。海岸へ到着する前に非難する場所に逃げないといけない。これが今回想定される南海トラフの連動型地震の特徴です。

 まず地震で自分の命・家族のを守らなければいけない。その為にはまず建物の耐震補強、家具転倒防止を必ずやらなければいけない。液状化の場合は傾くのでその対応は不可能ですが、その際の逃げる工夫をしていかなければいけない。それを平常時に話し合っていかなければいけない。簡単に学校へ逃げれば良いではないか、遠くに逃げれば良いではないかと思われますが、津波の場合はそうではないという事を覚えていて下さい。

 もう一度申しますが、地震が発生してから1mの津波が到着する時間は54分20秒、3mの津波が到着するのはこちらの海岸で61分というのがおおよその想定です。今もう少し正確にという事で伊良湖岬の沖合25kmに波動計が昨年つきました。この波動計で測定された波の水位が1秒以内に気象庁に届き、そこで津波注意報、津波警報、大津波警報に分かれるのですが、それが発令されて逃げる体制が出来ていないと非常に危険だという事です。

 地震は必ず起きるという事、津波が来るんだという覚悟を皆さんが持っていないと、今迄想定できてしまっているので対策は非常に立てにくい訳です。まずやらなければいけない事は、自分達の住んでいる所がどの様な地形でどの様な状況になるのかを知る事が必要だと思います。
また自分・家族の命を守る、従業員の命を守るという面で何をしなければいけないかを平常時に考えて行動しないといけない。

 地震が起きてからではどうしようもないという事です。堤防は液状化で50%~75%沈下すると言われています。これはどこで起きるかわかりません。しかし堤防がなかったら平常時でも標高1mの所は満潮時で海水が来るという事を知って頂き、その上に津波が来るという事を知って頂くという事が大事だと思います。皆さんももう一度考えて頂き地震対策・津波対策をして頂きたいと思います。

(お詫び)

今週号は写真取材ができなかったため、写真の掲載ができません。
読者の皆さんにお詫びを申し上げます。

会報委員会より

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]