第1159回 テーマ「2016投資環境」

開催日時 2016年1月15日 金曜日
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 我等の生業
卓話者(株)エース経済研究所 取締役社長 石飛益徳氏
ビジター西尾一色RC 鳥居萬里君 神谷 林君
お客様
司会進行青山弦八君

会長挨拶

 みなさん、こんにちは。クリスマス会、新年会と続いたので1か月ぶりのホームグラウンドでの例会です。今日のビジターは、西尾一色ロータリークラブの鳥居萬里君と神谷林君です。ゲストは、エース経済研究所取締役社長の石飛益徳様です。「2016年投資環境」の卓話、よろしくお願いします。

 今日は息子の自慢話をさせていただきます。親ばかだと思ってお許しください。1月7日に息子の研究チームの論文がNatureに掲載されましたが、内容はよくわからないので、その苦労話を紹介します。

 宇宙には無数の星がありますが、その25%は連星といって複数の恒星が互いの引力で影響し合っています。2つの連星が多いですが、中には6つの星が複雑に影響し合っているものもあるそうです。

 次にブラックホールは、太陽の10倍以上の質量をもつ星が最後を迎えて、1点に巨大な質量が集中することで生まれますが、連星の一方が大きな星で、これを主星といいますが、これが最後を迎えてブラックホールになり、これに連なる伴星から質量を吸い込んでいるものがあるそうです。この時、X線が放射されるので、それでブラックホールの存在がわかるそうです。

 昨年の6月、そのX線の変化をNASAのスウィフトというX線観測衛星が見つけました。その直後、国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」にあるJAXAの全天X線観測装置がこれを捉え、全世界の観測施設に発信しました。その2分30秒後には、京都大学で可視光の望遠鏡によって観測が始まりました。そして、世界中にある京大のネットワークに観測を依頼しました。その結果、15か国35か所の望遠鏡で観測が行われました。

  この中には、ロシア宇宙科学研究所のような大きな組織から、アマチェアの天体マニアまで様々だったそうですが、このおかげで雨や雲、昼間など観測できないところを別のところが補って24時間の観測が18日間にわたってできました。そして、すべてのデータが京都大学に集められました。

 そのあと大変だったのは、観測データを時系列に整理することだったそうです。それぞれの場所の時間を標準時間に直すわけですが、X線の観測データは普通の標準時間ですが、可視光の観測の場合は、地球が太陽を回るどの位置にいるかによって星からの距離が変わるため、冬と夏では3分ほどの違いがあり、それを考慮した標準時間を使っているからだそうです。

 その後データを解析して論文にまとめ8月に提出したそうですが、査読といって権威のある学者による点検があり、それに合格して掲載が決まったのは12月でした。そして、やっとこの1月7日にNATUREに掲載されたわけです。

出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
57 35 40   78.43 100

スマイル委員会報告

[磯貝総一郎会長]
エース経済研究所社長飛石様 新年早々相場は大荒れですが、2016年の投資環境の話を聞いてピンチを
チャンスにしたいと思います。よろしくお願いします。

[三浦隆司幹事]
 石飛社長さま 本日は今年の株式展望楽しみにしております。今年に入ってからの株価の乱高下。
今年はチャンスになりそうです。

[辻村義之君]
 新年早々縁起が良いです。kirara利き酒会で全て当たりました。偶然が重なりました。
利き酒前に神杉の醸造酒を飲んでいたこと、年末に万寿を飲んでいたこと、
元旦に空を飲んでいたことのすべてがラッキーでした。
25周年例会も楽しくやりましょう。今年もよろしくお願いします。

[筒井 滿君]
本日エース経済研究所 飛石社長に卓話お願いしております。今年初めから波乱な状況続いています。出来ましたら参考にして頂きたく思います。よろしくお願いいたします。

[野口要二君]
明けましておめでとうございます。年賀状いただいた皆様有難うございました。昨年から出しておりませんので
すみません。今年もよろしくお願いします。

 2/27 に文化会館小ホールでコンサートをやります。加藤登紀子や竹内まりやのサポートをやっている名古屋の「センチメンタルシテイロマンス」というバンドです。チラシお配りしました。チケットは私が持っておりますのでよろしくお願いします。

[中根勝美君 細川和好君]
西尾一色RC 鳥居萬里会長エレクト 神谷 林副幹事 ようこそお越し下さいました。歓迎申し上げます。
次年度は、多方面でお世話になります。よろしくお願い申しあげます。



卓話

テーマ「2016投資環境」( (株)エース経済エース経済研究所 取締役社長 石飛益徳 様)


卓話者紹介:筒井 滿君

卓話者:石飛益徳社長

卓話前のお二人
今日の話の中で「2016年もはやデフレではない」という年になれば良いなと思っておりますが、年初から6日連続安で日経平均が6日間で1,800円を超えるような大幅な下げとなり、一昨日・昨日・今日とまだ下値で激しい動きをしております。

ようやくちょっと落ち着きが出始めて来たのかなという所です。また追い討ちをかける様に投資家も含めてこれから出てくるメディアの見出しはかなり今年に関しては悲観的な物が増えそうです。悪い話が重なっており今年は大丈夫かなと思われると思いますが、まだまだ今年は長いのですから私の話の中でヒントを得て頂ければと思います。

 リスク要因という事で新興国の政治・経済の混乱、中国の人民元安、米国における企業の収益性の低下等が今年の大きなリスクとなるのではないかとまとめておいたら、年初からまとめてこれらが全部来てしまったという事が今回の下げの要因です。去年8月に中国の人民元安が一つの大きな下落のきっかけとなりました。

それを原油安という動きの中で増幅されたのですが、今回もほぼ全く同じ構図です。しかし去年の8・9月の経済状況と現在の経済状況を比較すると良くなっている部分も結構あります。今回も下げも海外の要因に対し過剰反応しすぎたのではないかと思います。

 世界の経済を見る上で重要なのがアメリカ・日本・欧州・中国です。アメリカに関しては昨年12月から金利の引き上げに入りましたので、アメリカは利上げをしてもそれに耐えられる経済状況になってきている、拡大局面に入ったと考えております。

日本は数字上は良い物が出て来ないのですが意外に経済実態がしっかりしているのではないか。今年の秋に参議院選挙がありますので年の前半から参議院選挙に向けた政策誘導を含めた思い切った手が打たれる可能性があります。年の後半には2017年4月に消費税の再引き上げがありますのでそれに向けて駆け込み需要も出て来るのではないかと考えております。成長のスピードは年度の後半の方が高くなってくるのではと思います。

 今年の5月に注目して頂きたいのですが、伊勢志摩でサミットが行われますが、その前に安倍政権が去年急に言い出しました「日本1億総活躍社会」、これの具体的な中身がサミット前に取りまとめられる予定です。経済全体を見る上でも投資をされている方にとっても大きなイベントの一つになるのではないかなと思います。

 欧州も問題を抱えてはいるのですが、欧州全体として見ると一時デフレに陥るのではないかという懸念もありましたが、金融緩和を再度始めた事もあり緩やかな回復基調に入っています。ただ最近の難民の動きがそれを妨げる形になってくるとイギリスのEU離脱国民投票といった問題と合わせ、少しヨーロッパを騒がせる要因になるかもしれないという事で注意点だと思います。

 中国は色々な見方があります。マスコミからは中国では供給過剰で開発したショッピングセンターに誰もいないだとか工業団地も荒れ果ている等と話が出て来ますが、一方で北京や上海、重慶等の大都市では相変わらず不動産価格上昇に転じており経済その物は順調です。中国のトップクラスの北京や上海の収入と最も低いエリアの年間収入の格差が5~6倍に開いています。そういう国なので良い所と悪い所が点在しています。どこに目を向けるかによって中国に対する考え方が違ってきます。中国経済は緩やかな減速傾向にはありますが、今年に底打ち感が出て来るのではないかなと考えております。

 新興国の状況は原油安に代表される資源価格の下落、アメリカの金利の引き上げに伴うドル高、新興国の通貨安。この2つの影響がどう出るかによって分かれると見ています。資源安・通貨安を自国の経済にプラスに働かせれる国、働いている国、インド・中東・マレーシア・フィリピン等は上手く利用して成長スピードを高められる可能性があります。

一方で資源の輸出で大きな収入を得ているロシア・ブラジル等は経済的に非常に厳しい局面を迎えると見ています。ロシア・ブラジルは資源安が直撃してマイナス成長といわれている国が世界全体の足を引っ張るのではないかという見方が強く出ており相場のかく乱要因となっています。むしろ長い目で見るとこういった状況をプラスに出来る国が年後半に向って成長性を高めていく事で世界全体の景気に対してもプラスの影響を与えてくると考えています。

 為替の見方ですが、市場全体に落ち着きが出てくると金融政策の方向性の差からドル高の基調が続くと見ています。今の極端な萎縮試算から回避しようという動きが出てくると緩やかに円安の相場に戻っていくのではないかなと考えています。

 原油価格はどれ位の価格で底入れするか見えにくい状況です。アメリカの先物市場、北海ブレントが揃って30ドルを瞬間的に割り込む動きが出て来た事で少し底値感が出始めるタイミングに来たのかなと思います。輸入相場は基本的に何も無い時は4・5月、9・10月が高値を付けやすい季節です。季節性も合わせていくと春先位で判定していくのかなという見方をしています。

 日本株の見方ですが、日本の企業収益自体は良好な状況が続いています。企業業績と株価の関係から見ると日経平均2万4千円~2万5千円といった水準に上がっても不思議ではない状況です。

 国際機関では原油安・通貨安は短期的にはマイナスに先に出て来ますので公的機関は見通しを少し下方修正して来ています。そうは言っても全体的には緩やかな回復基調であるという見方は変わっていません。こういった所が各国政府に対し政策を促している側面があります。

 アメリカの雇用は毎月毎月順調に増えています。一方で失業率が5%迄低下して来ています。そうなると今後賃金の上昇が期待できます。その結果アメリカの住宅価格が着実に回復して来ています。それに合わせて中古住宅の販売件数も上がって来ています。

また自動車販売も一時落ち込んだ所から順調に市場が回復して来ており、最近は大型車、利益の大きい車がどんどん売れているそうです。但し注意しなければいけない事は製造業のPMIが景気の後退局面入を示唆する50の水準を割っています。

 これが今のアメリカの経済を見るのに少しリスクとして考えられる所です。この辺りが改善し始めて来た時にはアメリカは非製造業と製造業の両輪がある程度揃ってくるという事になるので今後の指標の出方が注目される所です。製造業の生産は良いのですが受注が多少最近底打ち感が出て来たという事です。エネルギー関係の受注が落ちて来ている影響が出てきたので、今後自動車のプラス要素が出てくれば受注も変わって来るのかなと思います。

 年の前半はなんとなく成長率は低く、後半に向けて少し高まっていく。春の賃上げ、7月の選挙、11月はアメリカの大統領選挙といった政治イベントも相場には大きな影響を与えると思いますので、日米とも後半の方が景気が良くなると思います。

 日本経済の実態として製造業があまりぱっとしていないのでなかなか日本の景気に対しての信頼感がない状態です。機械受注にしても、設備投資が安定して出来ているのかどうかが確認できない状況です。輸出の状況ですが金額ベースでは前年を上回っているのですが数量ベースが伸びて来ない。円安にしたのに輸出が伸びないという事でアベノミクスに対して上手くいっていないのではないかという議論が出る背景となっています。

 消費と賃金の状況ですがようやく一番悪い所から少しずつ上がっては来ているのですが、実質ベースでいうとまだマイナスです。これがプラスになってくると本格的に消費が良くなってくるのではないかと思います。外国人の消費は日本人の消費が抑えられている分、訪日外国人が相当カバーしています。

人民元安になると中国人の観光客が減るのではというニュースが既に出ていますが、中国の海外旅行の動きはかつて日本が海外旅行がブームになって当たり前になって定着していく過程にあると思いますので、中国からの観光客が今年に入って突然減るという事は考えにくいと思っています。

 欧州も個人消費、小売り売上高の状況がずっと右肩上がりで推移しています。小売りの顕著さが欧州の経済を支えていると考えています。

 中国のGDPの動きですが、中国の経済が減速していると言われますが、今の7%前後の成長に落ちて来たのは2012年時点から成長ペースは落ちて来ています。また2012年を境に第2次産業と第3次産業のGDPに占める構成比が逆転しています。
 これが中国の経済減速の一番大きな要因です。中国の小売り売上高もようやく底入れして、プラスの右肩上がりへ加速感が出て来ています。ここら辺が大きく落ち込まない限り中国の経済も比較的安定した物になるだろうと思います。
 アメリカは利上げに入ったのですが、利上げのペースは過去に比べて非常に緩やかに行われており、景気に影響を与えない形で行われると思います。

 世界に資金の供給がどんどん行われるとこれが投資資金となって世界中を飛び回ります。資金量が増えているとその振幅も大きくなる。株価を含めて投資商品の値動きが荒くなるという点に注意が必要です。アメリカが金利を上げて来て日本は金利が上がらないと時間が経つにつれて日米の金利差が開いてくると思います。お金は金利の低い方から高い方へ流れるのでこの動きが出てくれば緩やかに為替は円安に戻っていくのではないかと思います。
 
 株価は利益を反映した動きをします。2016年3月期、2017年3月期共に増益基調が続くという事で、2017年3月期の予想1株利益1,300円を超える所となっています。1株利益と株価の関係を見る時にその利益の何倍迄株価が買われているかという指標にPRという物があります。平均が16倍、非常に株価が急落したりした時に底入れするタイミングは14倍割れ、株価の過熱感が出始めるのが18倍を超えた水準です。2017年3月期の1株利益まで追い込む今年の相場は最大18倍を見ると2万4千円を超えてくるという事で可能性は十分にあると思います。逆に14倍を見ておけば日経平均の安値の目処が見えてくるのではないのかと思います。

その他委員会報告

幹事報告:三浦隆司君 出席報告:杉浦正昭君 スマイル報告:犬塚万弘君
3か月ホームクラブ100%出席賞 3か月優秀スマイル賞:鈴木正司君 会員誕生日
結婚記念日:廣中利臣君 コンサート案内:野口要二君 西尾一色RC 鳥居君 神谷君(左)

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]