第1188回 通常例会 テーマ 「南海トラフ巨大地震」

開催日時 2016年9月9日 金曜日
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 我等の生業
卓話者西尾市消防長 岩瀬智志(さとし)氏
ビジターなし
お客様なし
司会進行石川勝雄会場環境委員

会長挨拶

 
先週はクラブ協議会が開催され、近藤分区ガバナー補佐を始めとする2760地区・西三河分区より6名の役員のご臨席を賜りました。私共クラブの発表者は、本年度方針や心構えにつき積極的な発表をされました。近藤ガバナー補佐におかれましては、全ての発表内容に対する丁寧な寸評を頂きました。

 また総評も頂き、7月よりスタートしている本年度の私共活動にお墨付きを頂いたことになります。会長といたしても各位の担当分野に対する強い熱意を感じ心強く思っています。これからも全員一丸となり進む覚悟が出来ました。

 ガバナー補佐はRI会長並びに分区ガバナーの方針について述べられ、寄付金に関しても触れられています。ガバナー補助のご足労が良く理解されました。これからもクラブに関するご意見があれば、申し出て下さい。ただちに審議決定いたします。当クラブのアカウンタビリティは「結果に対する責任」と「説明する責任」と思っています。


出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
57 34 42   85.71  

スマイル委員会報告

【中根勝美会長】
 岩瀬智志様、本日はご多忙の中、私共例会卓話にお越し頂きありがとうございました。「まさかの坂」は「いつもある坂」の様な気象が続いています。本日の卓話は我々の最大関心事です。防災から減災が云われています。
本日の岩瀬消防長のお話しをお聞きし備えを心掛けます。本日はよろしくお願い申し上げます。

【細川和好幹事】
 西尾市消防長 岩瀬智志様、震災の卓話お願いします。昨日の雷雨は、防災意識を新たにします。
 (KIRARA俳句): 停電の 喧噪失せる 秋の暮 ・・・「秋の暮」は夕方、「暮の秋」は秋の終わりを意味。

【太田五九郎君】
 岩瀬消防長ようこそKIRARAへ。今日は西尾市の災害についてお話し頂きます。どうぞよろしく!
紹介者、前消防団長太田より

【大髙敏睦君】
 岩瀬消防長様、今日はKIRARAロータリークラブの為、お忙しい中お越し頂きありがとうございます。日頃は、西尾市消防点検共同組合など大変お世話になっています。西尾市民の為ご活躍頑張って下さい。

【丸目藤二君】
 先週例会休んで故郷鹿児島の墓参りに行って来ました。あいにくクラブフォーラムと重なり、杉浦正昭副委員長に助けて頂き有難うございました。

卓話

 テーマ 「南海トラフ巨大地震」 (西尾市消防長 岩瀬智志氏)


講師紹介:太田君

講師:岩瀬智志氏

聞き入る会員達
 
 今日は9月9日、救急の日ということで西尾市役所のロビーでうちの職員が救急法やAEDの取り扱いなどを市民の方に短い時間でも良いから講習を受頂くという行事を行っております。

 昨年の3月頃、AEDの話の中で、市長から機械の設置もさることながら使える事を教えるべきだと言われ、その後救急やAEDの使い方等を、昨年一年かけて様々な取り組みをさせて頂いております。先程名刺交換をさせて頂きましたが、一部の職員ではありますが名刺の裏にAEDの取り扱いを入れさせて頂くとか講習会を開催する等、AEDの機械を皆さんに使って頂けるように、屋外に出す事業などを一年掛けて取り組ませて頂いております。

 昨年の7月から約1年、この間に4名の方が倒れられ、周りの方に救命措置をして頂いた事により社会復帰をしております。我々の統計上だけですが、今迄こういった事例は無く、26年の1月に一色マラソンのゴール手前で倒れられ、皆さんで助けて頂いた方がありましたが、昨年1年で4名の方が倒れられて助かっている事は我々も正直びっくりしております。

 助けて頂いた方皆さんは講習会を受けているとか指導員の資格を持っている方で、やはりそれなりに講習を受けたりAEDの取り扱いをして頂かないとなかなか手を出せないというのが実情ではないかと感じております。我々も普通救命講習会を極力やっていこうと思っております。しかし、救急法を開催するに辺り、うちの職員が3~4名必要となり、好きな時にお受け出来ないというのが現状です。そこで今年10月1日から機能別消防団というのを立ち上げさせて頂き、その中でも女性軍団15名で組織したいと頑張っております。

 その女性団員の方達に救急法のお手伝いをして頂く。職員1人に対し団員が3人という形で救急法を行えばもっと沢山の救急法が行えるのではないかということで女性軍団を設立する事を考えておりまして、今12名位の応募を頂いております。その方々と講習会を開催していきたいと思っております。

 本日は資料を用意させて頂きましたが、南海トラフ巨大地震のお話をさせて頂きます。皆さん事業所ご等で活躍頂いておられる中で、防災についてもしっかりやっておられ、関心は高いのではないかと思いますが、カラーで写真を載せさせて頂きましたが、海底がこの様になっている事を写真の中から読み取って頂ければと思います。南海トラフという言葉は皆様もお聞きになっていると思いますが、トラフは東海地震・東南海地震・南海地震・日向灘地震。ここで起きる地震が南海トラフ地震と言われます。

 愛知県では愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果報告所を平成26年3月にまとめております。平成26年5月の愛知県の防災会議地震部会で発表されました。私共もその数値にびっくりし、危機管理局長と共にこの数値を本当にそのまま出して良いのかと思う程西尾の被害が大きく、それ以降防災の対策を考えていかなければならないという話をしております。

 県が出した調査結果報告の中で、被害が過去地震災害モデルと理論上最大想定モデルという2つの想定が出されております。過去地震最大モデルというのは南海トラフで繰り返し発生している地震津波の中で、発生した事が明らかで規模の大きい物、宝永・安政東海・安政南海・昭和東南海・昭和南海の5地震を重ね合わせたモデルです。今日はこちらの方を中心に話をしていきます。理論上最大想定モデルは南海トラフで発生するおそれのある地震の津波の内、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波を想定したもので、1000年に一度、或いはそれよりも発生頻度の低い物であるという事ですので、過去地震災害モデルの方が小さい数値になりますがこちらを紹介させて頂きます。

 資料に全壊焼失棟数とあります。14番が西尾市の被害予測調査です。揺れによって約8,900棟が全壊し、液状化で約400棟、浸水・津波で約2600棟、急傾斜地崩壊等で約20棟、火災で3000棟が全壊消失するのではないかとあります。合計約15,000棟となっております。この数字は愛知県下の合計欄と比べると、名古屋市に次いで2番目に大きな数字となっております。名古屋市でも2万棟と言われているものが西尾市において15,000棟全壊・消失すると出ております。これは全壊・焼失棟数が最大となるケース、冬の18時でちょうど夕食の準備の頃を想定して予測調査が出ております。倒壊もさることながら、3,000棟の火災というのは消防としてどうしていくのかという事を考えると、どうしていいかわからない状況です。

 次に死者数ですが、西尾市では建物の倒壊等による死傷者が約500名、浸水・津波による死者1200名、火災による死者50名、合計1800名となっており、こちらも愛知県で一番大きい数字となっております。名古屋市でも約1500名、人口規模からかなり小さな西尾市がそれを上回る方が亡くなるという予想があげられております。過去の地震も色々ありますが、阪神淡路では亡くなった方、行方不明者を合わせ約6400名位、東日本では約22,000人位です。今年発生した熊本地震の全体の死者、直接死。建物の下敷きになったりして亡くなった方は49名となっております。この熊本地震に比べ、今回の南海トラフ巨大地震が発生した場合、西尾市だけで1800人という死者数の予想が出ております。これはかなり大きな数字だということを感じて頂けると思います。

 我々職員も色々な所で説明を行っておりますが、東日本でも想定外の津波と色々な所で言われていましたし、10メートルのスーパー堤防を乗り越え、15m・20mの所迄達したというのはまさに想定外ですが、例えば南海トラフ地震が起きた時に、1800名でなくても1000名の方が亡くなったらこれは想定外と言えない数字です。こういった形ではっきり示されている以上、1800人を超えない限り想定外という言葉は使えません。とにかく私達消防全体で死者の数を減らす、市長は一人も出さないと皆さんの前で言っておりますが、一人でも多く死者数を減らす為にはどうしたら良いのかと、今一生懸命考えているところです。

 今、南海トラフで地震が発生した場合、大きな被害が西尾に起きるんだという事を皆様方にしっかり肝に銘じて頂き、従業員の方にも周知をして頂く必要があると思います。こちらは東海地方のこの辺りで起きた地震を一覧にした物です。またお時間がある時に見て頂ければと思います。地震は何百年に1回という表現がされますが、こういった物を見て頂くと理解して頂けるのではないかと思います。

 その中で1707年の宝永地震、これはまさに300年に1回と言われる地震の一つでこれは南海トラフの連動型地震で、南海トラフでは連動して起きる。これが起きるとかなり大きな災害が起きるとあります。その典型的な自信がこれになります。この際に富士山も噴火したとあります。1854年安政東海地震が150年位前に発生しております。11月4日に発生しており、安政南海地震は翌日11月5日に発生しております。これらは海洋型地震で連動して発生するという典型的な地震だと思います。1861年文久西尾地震が起きております。これは西尾から岡崎市にかけて起きた地震で安政東海地震の誘発地震とあります。

 1944年東南海地震、皆さんの中でもご存知の方があるか分かりませんが、三河地震を含めて経験された方が少なくなっております。東南海地震が昭和19年12月7日に発生し、三河地震が翌年1月13日に発生しております。東南海地震は海洋型地震ですが、三河地震は熊本地震の様な断層型の地震です。これは海洋型地震が誘発し断層型の地震を誘発する形になっております。今回、熊本地震でも当初震度7が本震ではなく余震だったとは皆さんも聞いているかと思います。2日間で震度7の地震が2回も発生し、この地方で東南海地震が発生した場合、確実に断層型の地震も発生すると思っております。それが何日後、1か月後、7年後になるかもしれませんが、また同じような地震が起きる事になるのではないかと思います。この地方は三河地震以降大きな地震がなく、これは嬉しい事ではありますが、もし起きたらかなりひどい災害になるのではと懸念されており、様々な対策を練って頂けると良いと思います。

 防災対策として西尾市では色々な部署で対応等をPRさせて頂いております。こちらは建設部が中心に進めております、耐震診断・耐修等を補助金等があるのでを使って下さいというPRです。先日も西尾市志篭谷町をローリング作戦として消防職員と危機管理と建設部の職員が一軒一軒歩いて全ての家庭にPRをしました。これは福祉部の資料で老人家庭では無料で家具の転倒防止をしております。家具が転倒してすぐに亡くなる方はそんなに多くはありません。ただ転倒をしたが為にどこか怪我をされそこから出られなくなった時に後の余震で倒れて亡くなる、火災で延焼し出られなくて亡くなるという方がかなりみえるのではないかと思います。

 今回、熊本地震が発生した時にニュース等で非難される時にはブレーカーを落として下さいというアナウンスがあったと思います。今迄ブレーカーという言葉がニュースに出てきた事はなかったのですが、これは阪神淡路、東日本でも家が倒れなくて良かったと思われた方が停電した後の通電した瞬間に火災が発生し地震で倒れなかったのに家が全焼してしまうという事が多くありました。こうした事を防ぐ為に耐震ブレーカーを付けて頂き、隣からのもらい火は防ぎようがありませんが、少なくとも自分の家から火災が発生する事は防げるという事で今年一年、消防では耐震ブレーカーのPRを積極的に行っていこうと思っております。

 防災はアイデアであると常々私は考えています。皆で考えると色々なアイデアが出てくるのではないかと思います。食器にラップをかけて使用すると水で洗わなくて済むという事はもう皆さん当然の事と知っています。これも誰かが考えた事だと思いますし、それが広まったのではないかと思います。先日8月のニュースでありましたが、カップラーメンを災害時の非常食として備蓄してみえる方も多いと思いますが、今までの地震災害等で停電しガスや電気が使えず湯がなかったので食べられなかったと結構聞こえたそうです。

 それを水入れたらどうだろうという実験をしました。暖かい所であれば30分でカップラーメンが殆ど同じ様な状況で食べられるそうです。私も持っていた蕎麦を試してみましたが全く問題ありませんでした。この夏なら30分程度で通常のカップ麺として食べる事ができるということを試しました。これもやはり防災のアイデアだと思っております。

 最後になりますが、防災減災対策は西尾市の最重要政策として位置付けられております。先程申し上げましたが市長は1人の死者も出さないと頑張っております。名刺交換の中でお話がありましたが、10月1日から旧西尾市に機能別消防団を作る事を重点にしております。消防団という事でかなり抵抗があるかと思っておりますが、そういった抵抗よりも今ある組織で充分じゃないか、今ある組織はどうするんだというご意見を頂いております。先程の愛知県から出された災害予測調査が出ている以上、私達も何もしない訳ではありません。

 我々の力だけではこの大きな災害を防ぐことは出来ません。一番重要なのは自主防災組織だと感じております。自主防災組織がしっかり機能をすればそれがそれで殆どの災害を乗り切っていけるのではないかと思っております。しかし自主防災組織に温度差がありますので機能別消防団を中心に全校区、全自主防災組織の防災意識を高めていきたいと考えておりますので、また団員確保におきましてご理解とご協力を頂ければと申し上げまして本日の話を終わらせて頂きます。本日は本当にありがとうございました。

各委員会報告

幹事報告:細川幹事

出席報告:野口S.A.A.

スマイル報告:市川副委員長

国際奉仕委員会報告:太高委員長・・海外研修案内

ゴルフ部会:太田副部長・・第1回会長杯開催案内

親睦委員会:吉崎親睦委員・・秋の家族例会案内

炉端会:野口S.A.A.・・例会開催案内

細川幹事 野口S.A.A. 市川副委員長
吉崎親睦委員 地理研同好会助成金授与

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]