第1217回 通常例会「地域医療(西三河南部医療圏)の医療・介護体制について」

開催日時 平成29年4月21日 金曜日
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 R-O-T-A-R-Y
卓話者高須病院 院長 笠井保志 氏(西尾一色R.C.会員)
ビジター伊勢度会R.C.山本訓兆 君 知立R.C.近藤一幸 君
お客様
司会進行三浦隆司君

会長挨拶

 こんにちは、今日の卓話は以前より多方面でのご指導を頂いています高須病院の笠井保志院長にお越し頂きました。ご多忙中ありがとうございます。笠井先生のご紹介は後程のプログラム委員にまかせて頂きます。高須病院については皆様ご案内の通りであり、診療科13以上もあり、また関連施設として多くの老人福祉関連施設の運営を行ってみえます。

 我々人間の終期には誰もが辿る道を通り易くして頂く崇高な仕事と存じます。本日の卓話の内容は知ると知らないとでは終活に大きな開きが生じると思います。良く聞いて頂きたいと思います。

 現在、国会では平成29年度国家予算が審議中でありますが、本年度一般会計予算案は97兆4,500億円です。その歳出の内 社会保障費は32兆4,000億円であり歳出全体の33%であり、一般歳出の56%となっています。社会保障費の年金不足対応50% 医療30% 介護20%と云われています。

 経営の心得として中国礼記に国家財政の悪政の典型は徴税を強いて収入を賄い人民の血税をしぼることであるとあります。良い財政の要は、入ると量りて出ずるを為すとあります。しかし国家財政においては、人員整理も出来ず、いったん支給したものの中止や削減は困難が伴います。未だ経験のしたことのない超高齢社会における福祉行政のあり方は全員でマクロ的視野を持ち、痛みを分かち合い真摯に対処しなければならないと思います。

出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
57 31 40   95.23 100

スマイル委員会報告

【西三河分区ガバナー補佐:近藤一幸君】
 皆さんには一年間お世話になりました。
 残りの2ヶ月間も宜しくお願いします。

【伊勢度会R.C.:山本訓兆君】
 昔昔その昔 木遣をうたわせていただいたことを思い出しています。

【中根勝美会長】
 高須病院 笠井病院長、本日はご多忙中、卓話にお越し頂きありがとうございます。
 笠井様には日頃より多方面でのご指導を賜り感謝しています。
本日はよろしくお願いいたします。

【中根勝美会長】
 近藤ガバナー補佐ようこそ。
 一年間いろいろご指導ありがとうございました。本日はよろしくお願いいたします。

 伊勢度会ロータリー山本20周年実行委員長ようこそ。
 新年は例会参加と伊勢神宮参拝で大変お世話になり、ありがとうございました。今後共よろしくお願いします。

【細川和好幹事】
 笠井先生ご無沙汰しております。介護の卓話拝聴致します。
 近藤ガバナー補佐、少し早いですがお疲れ様でした。
 【KIRARA俳句】鶴城のビデオ編集目借時・・・目借時(めかりどき)とは、カエルの声が聞こえる頃、カエルに目を借りられてねむくなるという俗説に由来する春の季語。簡単なビデオ編集でも時間がかかり、眠くなります。

【次期ガバナー補佐:大高敏睦君】
 近藤ガバナー補佐様、本年度はご苦労様です。次年度の補佐として徐々に緊張が高まってきています。
 大役ですが西尾キララ一丸となり一生懸命務めさせていただきます。
 本日のメーキャップ歓迎です。

【次期分区幹事:鈴木善和君】
 笠井先生は私の主治医です。
時間外診察、血圧の薬やちょっと言うのが恥ずかしい薬、等々いつもお世話になっております。
 今後共、宜しくお願い致します。

【久恒治人君】
 ガバナー補佐近藤様のご来訪を歓迎致します。
 もう一声”ナイス近藤さん”

【後藤利之君】
 4/17西尾ゴルフ場において名古屋トヨペット杯で運を味方につけ優勝しました。スコアの方は聞かないでください。
 今後は実力で優勝をしたいです。又、誘って下さった杉浦正昭ちゃん、ありがとう

【岩瀬清彦君】
 ヤッター!スマイル賞
とても嬉しいです。
1/72件なんですよね。
ハッピー感半端なく、とっても嬉しいです。
有難うございました。
 願わくば、また選んでください。

【岩瀬清彦君】
 笠井さん、体調はいかがですか。
 卓話を快く引き受けて頂き有難うございました
医療のお話楽しみです。

【三浦隆司君】
 2泊3日で五六島ロータリークラブを訪問して来ました。
大変な歓迎をうけ楽しく交流をしてきました。
李(り)先生もベッドの上でしたが、元気そうで良かったです。

卓話

「地域医療(西三河南部医療圏)の医療・介護体制について」(高須病院 院長 笠井保志氏(西尾一色RC会員))


卓話者の紹介:堀田君

卓話者

高須病院 院長 笠井保志氏

地域医療・介護体制について
 今ご紹介頂きました高須病院の笠井です。久々にこの場に立ったような気がします。今回、久しぶりに懐かしいお顔等を拝見して、ロータリーも会員の数が多いのは良いですね。今日はせっかく卓話の機会を頂きましたので、この地域医療、西尾市は医療の中では西三河南部医療圏に所属しております。医療や介護体験について思う所をお話したいと思います。皆さんは普通に医療保険を払っていれば、日本国内であればどこでも医者にかかれます。沖縄等で病気になっても保険証があれば介護保険制度で引いて頂けます。皆さんは大体は地元の所へ行きます。

 基本的には国の厚生労働省が全て管轄しており、県単位で便宜上、色々な物を振り分けております。愛知県もエリアが広いので、病院単位は一次医療は通院医療ですが、二次医療の入院に関してある程度エリアを分けています。西尾市は西三河南部医療圏にかつて属していました。岡崎・幸田・碧南・刈谷・安城・西尾・知立・高浜、これだけの市が一つの診療圏として色々な規制がある中、色々な取り決めで病床を増減したりとあったのですが、これが3~4年前に西三河南部が東と西に分かれました。岡崎市は人口も多く、エリアも広いので、幸田の二つが急遽独立しました。それまではこのエリアはベッドが余ってました。病院で病床を増やしたいと言えばベッドが余っていればを増やせました。

 その頃名古屋市は五千床位過剰地域でした。多い所は医療費削減で減らせと言われ、足りない所は病院を大きくしたいと言えば割と簡単に大きくできました。ただ急遽二つに分かれ、西尾の所属する西三河南部西はベッドが過剰な地域になってしまいました。なかなか病院を大きくしてもベッドを増やせない、大きくできないという規制があります。実際に内情を言うと、市民病院でも使っていないベッドがあります。それをうかつに返すと二度と戻せないのでみんな中で抱えております。うちの病院も一杯一杯という訳ではありません。そんな中でこの西尾市は印象として病院の数が多い気が個人的にします。規模は違いますが、碧南は碧南市民・小林記念病院・新川病院等があります。蒲郡は東三河で別の診療圏ですが市民病院があります。西尾市では西尾市民病院・近くに安城更生・碧南市民・半田市民もすぐに行けます。その中で西尾病院、ここは200床以上あります。一般病床、介護、老健施設もあります。中澤整形、ここは病院としては一般病床病院としては機能してないと思いますが、どちらかといえば23号沿いにある愛知リハビリ病院。リハビリテーションを熱心にやってみえます。リハビリの回復リハ病床もあれば介護・療養もあると伺っております。山尾病院も今、立て直しをしております。病床も増えるという事で、利用される方には色々な選択肢が増えて良いと思うのですが、正直私達にとっては競争相手が増えるという事にもなります。ただ悪いことではないとも思っております。

 高須病院で言えば、トータルの病床が200を切りますので病院の規模としては小さい方ですが、一般病床・回復リハビリ病床・介護病床があり、外から見ると何とか病院と同じ様に名乗っていても、中の病床というのはかなり違っています。安城更生や西尾病院と言った病院でもベッドの意味合いはかなり違ってきます。外から見て病院と言っても色々な病院があるということを念頭に置いて頂ければと思います。

 医療保険というのは僕が物心ついた頃には日本は医療保険制度がありました。増えていく高齢者に向けて丁度2000年介護保険が導入されました。みなさんも介護保険料は知らない間に引かれていると思います。家族が担なってきた寝たきりや認知症等で介護が必要な高齢者を社会保険の仕組みで全体で支える制度という事で設立されました。保険制度でこの介護保険制度は全世界を見てもあまりなく、フランスがそれ近いと言われております。アメリカではオバマケアで出来るだけ保険でカバーしようとしていましたが、医者の書類の手続きが増えたり、政権が変わってどうなるのかという状態です。日本の医療保険制度、介護保険制度は安心という意味では世界に誇れるものだと思いますが、ただ財源の問題がありいつも赤字で潰れると言われております。私が研修医だった30年以上前にも、保険制度は潰れると言われ続けて早30年、今後もなんとかなるんじゃないかと思います。

 日本の偉いところは、知らないうちに保険料を上手く持って行きます。ある日突然介護保険料を払うことになります。医療保険は自分が風邪引いたりちょっと怪我したり、入院した時に使うので割と身近だと思うのですが、介護保険は基本的に保険料を払う人は40歳以上、その40歳以上の人がみんな直ぐに介護のサービスを受けれるかというとそこに縛りがあります。医療保険に関しては保険証があります。それを持ってけばフリーアクセスで診てもらえます。介護保険に関しては基本的には65歳以上の方、この方が第一号被保険者でまず使う資格があり、障害が出れば受けれるのですが、これにも介護認定という作業が必要です。介護認定は役所に申請してケアマネさん達にインタビューに来てもらい色々な事を聞いてもらいます。医者の所に事務の人から介護保険書の意見書を書いて下さいと依頼があります。トイレが出来る、自分の服が着れる等の普段の状態像や認知症の有無を判定します。要介護になれば時間単位で1割負担でサービスや施設が利用できます。その様な作業を行って初めて介護保険書が届きます。それを見るとケアマネージャーがいてケアプランを立てます。ケアマネージャーは誰がなってもいいんです。試験さえ受かれば。そのケアマネージャーがケアプランを介護度に応じて時間に分けて配分して利用します。施設を使ったり在宅で診たり、今は1割負担ですが、これが2割、3割になると思いますが初めて使える介護保険です。できればロータリを長く続けて介護保険を使わなければ介護保険の財源も安定しますので、そういった意味でもロータリー活動というのは大事だと思っております。

 40歳位の方で保険料だけ払って使えないのかというと、40から64までよっぽどの事がないと必要ないのですが、これは2号と言われていて、特定の疾患で利用出来ます。関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、骨粗鬆症を伴う骨折、糖尿病があるだけではダメで腎症や他の合併症がある方、呼吸系の疾患、脳血管疾患、そういう方も障害が出れば医療は受けれます。介護が必要かどうかで受ける事が出来ます。日本は他の国と違って保険制度、医療保険や介護保険制度で皆さんありがたいと思う時があると思います。十分保険料は払っていますし、かなり負担は大きいと思いますがよくできた制度ではあります。

 病院と診療所とありますが、西尾市民病院、西尾病院、山尾病院、中澤さんやうちがあったりと同じ病院といっても中身はちょっと違います。中の制度がかなり変わっています。あまりにも複雑すぎてさっぱり分からなくなってきています。昔は病院と言えば一般の病棟があって終わりという位でした。今は色んな風に分けられていて、診療所、クリニックでみれば、かつては有床診療所(個人個人が入院を見ながら診療をやる所)があったのですが、今は段々無くなってきて無床診療所(ベッドを持たずに外来診療だけやる所)むしろ外来だけでなく訪問で家に出掛けるという診療所も増えてます。実際医師会の構成メンバーはここが一番多いので発言力が強いです。病院というのは組織の母体が違うのでなかなかまとまらない。病院の団体でも4つ位あると思います。一応20床以上あれば病院と名乗っていました。

 病院の区分は特定機能病院は大学病院で愛知県では4大学あります。名古屋大学、名古屋市立大学、保健衛生、愛知大学。ここは特定の高度な機能を持った病院です。地域医療支援病院は安城更生、刈谷総合、市民病院等々。その他にも精神病院、結核病院でも分けますが、分かりやすいのは高度急性期、一般急性期、急性期、まあ急性期、慢性期と病態が落ち着いてきてそれほど救急を要しないかどうか。高度急性期はここらでいえば安城更生、刈谷総合。一般急性期が西尾市民病院、市民病院クラス。まあ急性期から慢性期がうちや民間の病院等含めて住み分けていました。

 一般急性期という病院が地域包括ケア病棟を作り、病院の立ち位置を考えると住み分けも含めて指図する組織がありません。病院間というのは病院の設立母体も違いますので、なかなかなか病床の転換が進みません。国も業を煮やしてきてそれまでは必ず抜け道がありました。例えば市民病院を入院されるとあまり一杯にはなっていません。かつてはベッド一杯に埋めることが病院経営にしてみると大事でした。今はなるべく入院1単位当たりでいくらと決まってますので、なるべく早めに退院させた方が良い訳です。1回の入院でいくらあげますとあるので、市民病院であれば1回の入院でかかっている医療費は100万円を十分超えていると思います。3割負担や高額医療制度で上限がありますのでそんなに払う必要はありませんが、それをこれだけ払いますからと言われれば早く返そうかな、検査を少なめにしておこうとかそういうモチベーションが働きます。そうする事で市民病院等はベッドが空いてきます。

 ベッドが一杯あるから医療費が掛かる。それを減らそうとさせる為に誘導するのが地域包括ケア病棟です。出来高払いを短くしたい、早く返そうとする。早く返す為には社会的入院、なんとなく入院して長くおり、3食ご飯を食べて元気に動いてる人を国は本気で出したがってきました。そうすると看護師さんがちゃんと色んなことやっているか、単純に熱を測ったりするだけでなく、呼吸機繋げてあるか、心電図モニターがついているか、痰を吸う処置が多いか少ないか。そういう事をきめ細かく決めてきて、本当にこの人達の入院が必要かどうか、そんなに高い点数一般医療としているのかどうかをチェックしだし、そうすると市民病院でも地域包括ケア病棟を作り、2ヶ月位はそこそこの点数を差し上げますが2ヶ月経ったら家に帰して下さいということをやります。家に帰りなさいと言っても在宅だけではありません。老人保健施設の強化型の老健は在宅扱いになります。そういった人をうちに紹介されてしまうと在宅にはならないので今迄の様な事が出来なくなりました。地域包括ケア病棟を西尾市民が作りました。そこに一般病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリ病棟、介護病棟迄が医療保険である程度カバーする所です。介護病棟でも介護型から老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム(特養)、グループホーム等が介護保険で裏打ちされている施設です。高齢者の専用賃貸住宅、特に西尾市では高齢者専用賃貸住宅が潤沢にあると思いますので、お金がある方は入られれば良いんじゃないかと思います。

 介護保険制度が導入される以前から有料老人ホーム、宅老所等があって今届出制はありますが入ると自費の部分が多いですが、色んなサービスが受けれます。介護病棟は医療療養、療養病棟があるのは西尾病院と山尾先生の所も今度作られると思いますが、うちにあるのが介護保険による介護療養病床です。これがずっと残ると聞いていたのがある日突然、小泉内閣の頃に介護保険に裏打ちされた介護療養病棟を廃止すると言い出し、今年度に廃止のはずだったのですが、全国に何万床もあるので国も医療内包型、介護医療院、医療外付け型の三つの類型を提案してきました。これはまだ数年位の余地があり、以前老健施設の強化型老健に転換させようとしたのですがほとんどの病院がそれに賛同せず、変えませんでした。これは6年間の据え置きなので今後6年間に対応しなければならないと思っています。

 国も色々考えるなと思うのが仮称医療内包型、医療内包ですので医療はその施設で提供できるが点数は基本的に介護保険で裏打ちしましょうという事でこの名前を介護医療院にしました。こういう病称に変えたとすると、私の呼び名がどうなるのか。私の名前、笠井保志は変わりませんがここで紹介してもらう時に院長ではなくなります。そうすると施設長位かな、それを世の中寂しがる人が一杯いるだろうとこの国の役人は考えたらしく、この名前を介護医療院にしよう。そうすると院長です。これは冗談でなく本当らしいです。院長という名前は残りますし、外から見ると皆さんにとっては変わりませんが、かなり中身は変わってきます。生老病死四苦の老という部分が一挙に増えてしまい、2025年に後期高齢者この中でも介護保険で65歳以上の方が介護認定を受ける資格ができますが、75歳以上が後期高齢者の範疇となります。国は75歳迄みなさん元気に働きましょうと言っているので、65から75に伸びたかなと思いながらロータリーもそこまで皆さん頑張って下さいということで、保険料使わなければお国のために良いことだと思います。老の部分がかなり色々なものに負担になってきている。医療とはちょっと異なると思います。そういった意味で老人の部分が増えてきて、医療制度も変えていく必要があるのではないかと思います。

 今までみたいに気楽に病院に行って、薬はもらえますが入院ができるかというとなかなか入院がもきついかもしれないし、入院しても元気になったら帰りましょうとなるかもしれませんが、きっと何か良い方向に向かうのではないかと思っております。最近週刊誌を見ておりましたら昔の医者の仕事は生かすことだったが、最近は死なす事が仕事になったと書いてありました。日本は消極的な安楽死も認められておりませんので、おそらくこの様な事が現実化してくるのかと思います。是非皆さんは75と言わずロータリー活動を続けられて、保険料を使わずに元気で最後にぽっくりと亡くなって頂ければ良いんではないかと思っております。

各報告

会長挨拶:中根会長

幹事報告:細川幹事

出席報告:久恒委員

スマイル発表:筒井委員

炉端会:野口君

ビジター:近藤一幸君(知立RC)
     (西三河分区ガバナー補佐)
ビジター:山本訓兆君(伊勢渡会RC)
      (伊勢渡会20周年実行委員長)

中根会長の挨拶 細川幹事による報告 久恒君出席報告
筒井君スマイル発表 炉端会の案内をする野口君 近藤一幸君(知立RC)
西三河分区ガバナー補佐挨拶
山本訓兆君(伊勢渡会RC)
伊勢渡会RC20周年実行委員長

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]