第1222回 移動職場例会「株式会社ニノミヤ職場見学」

開催日時 平成29年6月2日 金曜日
開催場所 株式会社 ニノミヤ
合唱曲 奉仕の理想
卓話者株式会社ニノミヤ 代表取締役 二宮英樹 氏
お客様
司会進行榊原 弘 君

会長挨拶

 こんにちは、本日は職場例会をここ(株)ニノミヤ様で開催させて頂き感謝しています。

 鋳造と云えば製造業の基本中の基本であり、高い製造スキルが要求されしかも仕事自体がハードと云われていますが、(株)ニノミヤ様におかれましては、近代的設備導入をされ関連新分野にも乗り出され、すばらしい経営を展開されているとお聞きしています。本日は楽しみにしています。よろしくお願い申し上げます。

 また私事ではありますが(株)ニノミヤ様からは、たくさんの方々が私共自動車学校をご利用頂いています。今も1名の方が最終段階で頑張っておみえになります。併せてお礼申し上げます。ありがとうございました。

出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
57 31 32   72.73  

スマイル委員会報告

【中根勝美会長】
 すばらしい製造環境の株式会社ニノミヤ様で、本日は職場例会を開催させて頂きありがとうございます。
 どうか本日は宜しくお願い申し上げます。

【細川和好幹事】
 (株)ニノミヤ 代表取締役 二宮英樹様、社員の皆様、ハイテク工場の見学を楽しみにしておりました。
職業奉仕委員会には段取り、ありがとうございました。
 【KIRARA俳句】レーザーと 蛍合戦 矢作川

【職業奉仕委員会】
 (1)本日は職場移動例会にご参加頂きありがとうございます。
 (2)今日は鋳造技術の最先端を見学させて頂きます。
 (3)(株)ニノミヤ 代表取締役 二宮英樹社長 大変お世話になりますが宜しくお願い致します。

【辻村義之君】
 今日は、二宮さんの会社訪問をさせていただきました。
 勉強させていただきありがとうございます。

【二宮誠二君】
 本日は職場例会に我が社を訪問していただきありがとうございました。訪問後何かアドバイスがありましたら、忌憚なくお願いします。

【鈴木正司君】
 今日は職場例会でお世話になります。
 社長のお話を楽しみにしています。

【高須 匀 君】
 ニノミヤ様、今日はおせわになります。

卓話

株式会社ニノミヤ 職場見学(株式会社ニノミヤ 代表取締役 二宮英樹 様)


社長紹介をする杉浦加代君

二宮英樹社長

職場見学へ

検査場

自動搬送システム

溶解炉
 今日はこの様な大勢の方に来て頂きまして社員一同、工場を綺麗にしてお待ちしておりました。工場の中は全然ハイテクではなく、ローテクな感じでやっておりまして、ちょっとびっくりするような現場かもしれませんが、安全に配慮し精一杯皆さんに見て頂ける様におこなっていきたいと思います。よろしくお願い致します。

 会社概要ですが、これは日頃お客様が来た時に使っているパワーポイントの資料です。西尾市の地場産業、鋳物について説明する時に使用しており、300年以上歴史がありますが、西尾市の鋳物はだんだん衰退してきており、軒数もぐんぐん減ってきております。ただ私達の様な後継者、20数社、私達よりももう少し若い年代、20代~30代のメンバーがまだ20人程いますので、まだもう少しやっていけるのかと思っております。

 西尾の鋳物は滋賀県栗東町の方から鋳物師がやって来て始められたとと言われております。西尾市平坂町を中心に鋳物工場が沢山出来ていって、最盛期は西尾市だけで100件を超える鋳物屋さんがあったと聞いております。今は40件を切って32件位となっております。
 昔は埼玉県川口市、三重県桑野市が有名でしたが、今は圧倒的に愛知県の生産量が日本一で、その中でも西尾市、碧南市は事業所数が一番多く、歴史が長いので鋳物屋の同業者は沢山あります。お互い喧嘩せずに、私達は自動車部品を中心に、ある所は水道部品、ある所は工作機械と、住み分けが随分進んでおり、皆さん助け合ってやっています。

 私達の会社ですが昭和21年7月に私の祖父が創業し、資本金2400万、従業員の数は派遣社員さんが常に出入りしておりますので正確な数字はよく分かりませんが116名でおこなっております。
 事業内容は鋳造部品、毎月ご注文頂いて大量生産する仕事はメインの事業ですがもう一つ、レーザーを使った仕立ての仕事をしており、二つの事業をしております。
 企業の沿革としまして、昭和21年7月に私の祖父、二宮英夫が個人経営で創業しました。昨年で70年になり、70年の記念事業として昨年の夏に新しく社屋を立て替えました。昭和33年に株式会社に変わり、昭和47年6月にこの場所に2代目社長であります現相談役の二宮誠二がこちらの方に工場を進出しました。元々は平坂小学校の横でやっておりましたが、こちらに来て40年位になります。平成7年にレーザーの加工事業、YAGレーザー、電子ビームを使って半導体の封印や昔はハイブリッドの自動車の部品等を沢山やっておりました。鋳造部門とレーザー部門をやっております。

 私たちの会社の運営ですが、3年間の事業計画を立て毎年その目標に向かってやっていく方法をとっております。3年始まる前に、私達の会社を取り巻く環境や我々の強み、弱み等を課長以上で話し合って3年後を目指す姿を設定し事業運営をしております。今取り組んでいるのが2018年迄に今この様になりたいと七つの目指す姿を立てております。一番上は我々の会社の超難易度製品とあります。昔は我々の生産設備に合えば、どんなお客様の注文でも、何でもやりますとやっていたのですが、そうは言ってもなかなかいい仕事ばかりでもなく儲かっていかないので、2000年位から経営資源を集中させて、あれもこれもやるということをやめて、自動車部品の中のこれをやると決め、事業運営をしております。今取り組んでいるのはターボチャージャーやオートトランスミッションの部品を中心にやっており、全体の売上の7割位になっております。部品はあちらの方にサンプルが置いてありますが、小型でちょっと複雑な物、あまり同業他社がやりたくないようなややこしい形の物を中心に行っております。お陰様でこの部品、お客様の販売が良いものですから忙しい状況になっており、世の中と同様に人手不足になっており、多様な人材を受け入れるということも取り組んでおり、高齢者や外国人等を既に雇用しており、女性の活用が我々のような3K職場には進んでいなかったので、これについて力を入れてやっていこうと事業運営をしております。

 これが経営理念でございます。「品質を何より優先し、顧客の信頼に応える仕事を通じて、社員の幸福と会社の成長・繁栄を図る」という事で数字でも目標値を立て、全社でフォローする事もやっております。我々社員だけではどうしてもマンネリ化をしてきますので、社外の方にも入って頂き、毎月予定通り出来たかどうか計画のフォローアップをしながら9月が決算なので、決算に向けて最終的には売上等が経常利益、目標値に達成してそれが達成できたら成果報酬を払うという事をやりながらなんとかレベルアップを図っております。

 先程申し上げた女性の採用拡大ですが、今年の4月に初めて新卒で女性の高校生、現場で働く検査ですが技能員の方をお1人、大卒の総合職を1人採用し、採用するにあたり、今迄は女性トイレも社内に1個しかない状況でしたので、静脈を登録しておき、女性しか入れないエリアを作り、この中にシャワールームや着替えをする所、ちょっとした休憩室、パウダールーム等を作り、女の人が安心して過ごせる場所を作りました。社員の99%が男ですから、なかなかその中に入るのは難しいので、その様な環境作りを新しい社屋の中で作りました。

 特許は我々が今持っているのは二つだけです。最近特許以外にTS16949認証取得を今年の3月に取りました。これは皆さんの会社でもISO9000等を取ってみえると思いますが、ISO9000は品質国際規格ですが、アメリカのビッグ3が作ったISOの上級版みたいな規格があり、ISO/TS16949という規格があります。自動車メーカーさんと直接取引するためにはこういう資格がないと取引が出来ません。我々もターボチャージャーやオートマチックの仕事はほとんどがフォルクスワーゲンさん向けの物が多いです。BMWさん、ヨーロッパ製カーメーカーさん向けの物が多く、我々が直接自動車メーカーさんと取引をしてる訳ではないのですが、その中間にあるセットメーカーさんが我々の様な部品を使う際に、TSという品質要求レベルで監査をし、その監査を通った所しか使ってはいけませんというカーメーカーからの要求があるので、我々にそれを取れと要求してきます。我々が取れないと取引をやめますよと脅してくるので仕方なく取りました。これも営業ツールの一つになりますので、これを使いながら社内の品質レベルアップを図りながらやっていく。これは2年かけて認証を取得しました。

 我々の会社は人出不足で困っており、尚かつ矢作川の向こうの鋳物屋という事で人が来てくれないものですから、中小企業の場合どの会社が良くてどの会社が悪いのかは上場企業と違って決算内容を公開している訳でもないので就職希望者が選びにくくなっております。Uターン就職する子の為の就職指導会で県で推奨している愛知ブランドみたいな所を大学の就職側がここから見つけると良いよと言うそうで、その中にはブラック企業がないんではないかと勧めてくれると聞きましたので、これを県に聞いて今年これを取りました。それも求人活動のPRに使っております。大村知事から認定証を頂きました。

 今から見に行く鋳造工場ですが鉄が溶けたものを鋳型の中にロボットで流している所です。やっている事はメソポタミアから変わってない事をしております。今人手でやっていた所を機械でやるという事に変わっております。今はこの鋳造ロボットが鋳型にどういう風に、秒速何キロ鉄を流したかという事が全部情報として出てきます。生産設備から出る情報を会社のサーバーに取り込み、その中から品質に関係する所だけ社外のソフト屋さんに頼み、このデータをアウトプットして欲しいと出してもらい、そういうものを品質向上へ繋げていくという活動をしております。格好良い言葉で言うとビッグデータの活用、そういう事も行っております。工場で使ってる生産設備は新しいものが多いので機械から情報を出す事は出来るので、IOTという流れについていこうと行っております。

 毎年新しい社員を沢山採用しておりますので、そういう人達の教育で、コンプラをお客様の指導を頂きながら、トヨタ生産方式、問題点の見つけ方、見つけた問題点をどうやって解決するかはトヨタさんの中では全部標準化されていますので、そういう部分も勉強して一人前になって頂く、次期の監督者育成、リーダー育成を毎週の様に改善活動として行っております。
 トータルプレントメンテナンス、設備保全の活動ですが、今でもこれは相談役がリーダーでやっております。若手の社員に工場で使うエアーシリンダーがどうやって動くのか、機械の構造、部品の構造を教えて自分達でトラブルがあったら少しでも治せるようにし、メーカーさんが来るのを待っていたら何時間も止まってしまいますので、その様な事も行っております。
 我々の工場は装置産業で、1回火をつけると夜遅くまで止まらない感じで回しております。どうしても使っている部品が特殊なので1つ注文すると納期が3ヶ月、4ヶ月掛かるという事もあるので、部品の交換するカレンダーを作って発注するタイミングをサーバー上で発注の時期が近づいています。忘れないでくださいという事をやりながら装置が良い状態で動くようにしております。

 鋳造部門の売り上げ構成ですが、85%位が自動車部品です。その内7割ですので、殆どがターボチャージャーとオートマチックトランスミッションに油を供給する部品の2つで占めております。
皆さん方の年代ですとターボチャージャーはスポーツカーについている物が殆どだったと思いますが、スポーツカーにターボチャージャーをつけると燃費が悪くなる感じだったと思います。今は違いまして、3000ccの車に1000cc位のエンジンを積む。そうするとエンジンが軽くなるので燃費が良くなる。1000ccの方がガソリンが食わないので燃費が良くなる。只車が走らなくなる問題があります。走らないのでそこにターボチャージャーをつける。ターボチャージャーは車から排出される排気ガスを使って、コンプレッサーを回してそれを強制的にコンプレッサの力でエンジンにエアを取り込む。そうすると酸素濃度が濃くなり、爆発力が増してパワーが出るという構造です。ヨーロッパのカーメーカーさん中心に普及しております。

何故これが売れてハイブリッドの方が売れてないかというと、道路のシチュエーションだと思うのですが、プリウスやハイブリッドが性能発揮する場所は止まったり動いたりを頻繁にする場所です。愛知県西尾市はそんなに都会ではありませんが30分信号に捕まらないで走るということは無理です。世界で言うと都市部以外の所はずっとブレーキを踏むこともあまりないです。
ハイブリッドの場合は何で燃費がいいかというと、一旦停止してから車が動き出すまでの所が一番力が要ります。変速機付きの自転車乗ったことがある方はわかると思いますが、スタートする時にギアが5速に入っていたらとてもじゃないけどこげません。一緒でガソリンを沢山使うのでそこの部分をモーターでアシストして燃費を良くするというのがハイブリッドですが、全然止まる事がないシチューエーションでハイブリッド車を持っていくとモーターとバッテリーで重たく、値段も高いので高くて重たくて燃費がそれほど良くない車になってしまいます。ダウンサイジングというのはエンジンを小さくしてコストが高くなく出力をこれで補って燃費はハイブリッドより悪いかもしれませんがそれでも良くなるという事で車の値段があまり上がらないので、こちらの方が世界中では優勢という事で非常に売り上げが増えてきております。

始めた頃に比べて5倍位売り上げが上がっております。オートマチックトランスミッション、これも日本やアメリカではオートマチックは当たり前ですが、ヨーロッパではまだマニュアルトランスミッションの車は沢山あります。また、今はいつ変速しているかわからないくらいスムーズに変速しますので、それによって摩擦が減り、燃費が良くなるので、この2つの部品はまだまだ車の省エネ関係に関して貢献する部分が多いので売り上げ的には増えていくのではないかと思います。
残りの15%位は産業機械の部品で、大きな工場で使うモーターの部品や電動コンテナの部品、圧縮エアーを作る部品、発電機、船舶用のエンジンの部品等を生産しております。

 今から見て頂く工場ですが、検査工場の2階部分におり、鉄を溶かす工場が一番南にあります。これはまだ作って3年位の新しい工場で、行程自体は昔と一緒ですが設備としては近代的な物が入っています。それを見て頂いて、それと一緒に検査の工場でどんなふうにやっているかを見て頂き、新しい社屋を見て頂こうと思っておりますのでよろしくお願い致します。

各種委員会報告

会長挨拶:中根勝美会長

幹事報告:細川和好幹事

出席報告:野口SA

スマイル発表:筒井委員

会長挨拶:中根会長 幹事報告:細川幹事 出席報告:野口SA
スマイル発表:筒井委員

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]