第1235回 通常例会「最近の経済情勢について」

開催日時 平成29年9月15日 金曜日
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 それでこそロータリー
卓話者西尾信用金庫理事長 近藤 実氏
お客様
司会進行新海雄二君

会長挨拶

●会長代理挨拶(酒井会長 海外出張のため伊藤副会長が挨拶)

 ・副会長としての初仕事をさせていただきます。
 ・本日のスピーカーのご紹介をさせていただきます。
  私たちの多くが公私ともにお世話になっています、西尾信用金庫理事長 近藤実さまです。
  近藤理事長さまのご紹介は、のちほど、後藤さんより申し上げますが、私からも少しだけお話させていただきます。皆さんのお手元に随分古い「西信ミニミニ ニュース」をお配りしました。先日、自宅で、古い資料を整理していましたら、偶然にもこの資料が出てきました。

  昭和53年というと、私が名古屋からひょっこり西尾商工会議所に来て2年目の26歳の時です。当時、会頭は和田喜久男さん。副会頭は梶川さんとヤクルトの高橋英一さんの2名でしたが、定款変更して1名増員し糟谷さんが就任されました。糟谷さんは、商工会議所会館建設担当ということで、精力的に活躍され、市内に4箇所ほどの候補地を選ばれましたが、残念ながら時期早尚ということになってしまいました。

 その後、糟谷さんは、会頭に就任されたわけですが、たまたま、当時の専務理事が体調を悪くしておられたので、代わりに私がカバン持ちで、いろいろなところへご一緒させて頂き、大変良い勉強をさせていただきました。その糟谷さんがお書きになった、この文章を40年ぶりに拝見し、糟谷さんが、西信という金融機関を通して、地域の発展に対する深い思いを持ち続けられたことを、改めて感じることができました。とくに、本文に書かれているように「地元密着主義」「心と心の触れ合う人間関係を大切にする」「新鮮な血液になりたい」「近代文明が美しい自然を壊してゆくので、せめて人間の心は自然に溶け込むようにしたい」など、本日お越しいただいています近藤理事長さんの日頃のご活躍を拝見していますと、まさに、西信さんの理念に沿ったことを脈々と継承されるとともに、さらに一層付加価値を高めることをどんどん取り入れておられることがよくわかります。
 
 また、昭和53年頃、信用金庫は全国に474社ですが現在は265社、その中で預金高は61番目から28番目となり、愛知県内では現在15金庫あり、預金高は6番目ということです。資料の裏側に、最近の信金の状況などがわかる新聞記事を掲載しておきました。ご参照ください。

  それでは、のちほど、近藤理事長さまのお話を期待しまして、会長代理のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。





 ■謝辞

  おととい9月13日付愛三時報「西尾川柳会」投句で、
  「半世紀この道生きて成果出ず」
  「追いたててくれる仕事に感謝する」
  「退場を決める勇気を準備する」   近藤みのる
  とありました。
  本日お迎えするにあたり、どんな話をされるか、ややハラハラしていましたが、いつもに変わらず大変お「元気」で安心しました。
  30分くらいの時間ではとても足らないので、次回は1時間くらいお話ししていただけることを期待して、謝辞とさせていただきます。
  ありがとうございました。


出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
53 29 42   89.36 100

スマイル委員会報告

【酒井進会長】
 近藤理事長、卓話を楽しみにしていましたが、1年前よりの計画で今日は海外にいます。申し訳ありません。どこか別の機会に話しを聞かせて下さい。

【高須光幹事】
 8日の新入会員歓迎会では山崎酒造の幻々(ゲンゲン)を沢山いただきました。親睦委員会さんありがとうございました。
 今日は、西信近藤理事長には我々企業に元気の出るお話、楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

【辻村義之】
 近藤理事長さん、KIRARAに来ていただきありがとうございます。
良い話を聞かせてください。

【大高敏睦君】
 近藤理事長様、本日はようこそKIRARAロータリーへお越し下さいました。
 いつも、ロータリー他多岐にわたりお世話になり、心より感謝申し上げます。本日の卓話楽しみにしています!!

【伊藤則男君】
 酒井会長が欠席のため副会長としての初仕事です。よろしくご協力下さい。
 本日、スピーカーとして西信近藤理事長様をご紹介させていただくことができ、大変光栄に思っています。

【伊藤則男君】
 昨年に、名古屋にある地域問題研究所から依頼された原稿が冊子となって今年1月に発刊されましたので、小生の部分のみコピーして配布させていただきました。感想をお聞かせいただければ幸いです。

【伊藤則男君】
 明後日17日から20日まで中国「南京」「華西村(カセイソン)」へ行ってきます。華西村は平成6年にKIRARAの中学生派遣事業で訪問して以来です。村で造った72階建5ツ星ホテルにも宿泊してきます。

卓話

「最近の経済情勢について」(西尾信用金庫理事長 近藤 実氏)


スピーカ紹介をする後藤君

西尾信用金庫理事長 近藤 実氏

経済情勢について

大変勉強になりました
 皆さんこんにちは。只今ご紹介頂きました西尾信用金庫理事長近藤です。毎年お呼び頂きありがとうございます。53年と申しますと、丁度私が西尾信用金庫へ入って一番低い役をもらった年です。しかも初めて新店舗を作るメンバーに入った年で53年というのは印象に残っております。昭和46年に石川圭一さんの後を受けて糟谷さんがおなりになり、この方は14年間理事長をやられて、丁度この頃が折り返し地点ではなかったと思います。今私は10年目です。今回丁度10年目ですので、10年間の話と私が本部に入ったのは1995年からですので、1995年という金融業界が荒れ始めた頃です。

 愛知県の信用金庫の現状の話をさせて頂きます。愛知県の信用金庫のメガバンク、郵便貯金、農協、全て貯金を預かってる金額のシェアで行くと愛知県は23%です。実は全国の信用金庫のシェアは10%です。20%を超している一番は京都で、京都中央、京都、京都北都の3つしか信用金庫はありませんが非常にでかい所が多く、京都の府内ですからそんなに大きいエリアではありません。愛知県は740万の人口の中で23%のシェア。愛知県の信用金庫の預金残高は15兆円持っています。その内10兆円が三河の信用金庫で占めています。愛知県全体では23%ですが三河だと40数%、三河地区は50%を超すシェアになるのではないかと思います。

 私共西尾信用金庫で西尾と名前を付けております。西尾市と地方創生等、色々な事に関し、全部請け負っております。私共が今、西尾市で一つしか連携をしてないという事は西尾信用金庫がサボったら西尾市の色々な事がもっと大変なことになるという自負を持っていないと地域の信用金庫としては生きていけなくなります。私は西尾市について絶対に西尾信用金庫は協力をしていかなくてはいけないという思いでやっています。その事に至ったのは、いかに地域を大切にしないと信用金庫は生きていけないかという事だと思って仕事をやらさせて頂いております。

 今日のテーマですが今回考えたのは中小企業白書を考えました。中小企業白書は2分冊になり、中小企業白書と小規模企業白書のこれだけの量があります。私もしっかり読んでおりませんでしたが、この様な機会を頂くと多少この中を読もうかなという気にさせて頂くので、今年も呼んで頂いてと文句を言う反面、勉強をさせて頂くのでありがたいと思っております。皆さんのお手元に3枚のコピーをお配りしました。中小企業白書は1963年以降毎年発行されております。中小企業庁が調査をし国会に提出し、色々な施策の参考にする資料です。2015年以降は厚い本の別冊となり、小規模企業白書が発行される様になりました。信金中央銀行の中小企業研究所が全てまとめてくれますので、それを元にやっていきます。

 27年前から中小企業白書は毎年テーマが付きます。今年度は中小企業のライフサイクル、次世代への継承、成長の芽を次世代へ積むというテーマになっております。西尾信用金庫も色々な施策を取ります。これを元にどんな傾向になっているか、何に力を入れなければいけないのかという事を多少考える為にこれを見ています。大企業の日銀短観で景気の様子が出ております。これが景気調査の推移です。リーマンショック前はマイナス7.9があります。今はマイナス4~5.3。という事は今置かれている現状は決して悪くないという事です。悪いと感じる、良いと感じられないのは色々な問題があるからその様な感じになるのであり、流れでいったら決して悪くない状況があります。

 中小企業はどの様に区割りされているか知っておく必要があります。中小企業基本法という法律で定義されており、中小企業はそれぞれの業種、資本金、従業員で変わってきます。この定義の中に入るのが中小企業です。小規模企業白書ができ、小規模と分類されのは製造業は20人以下、その他は概ね5人以下の所を小規模企業と言います。こうなると家内企業が多くなります。約380万社中小企業があります。これが中小企業の経常利益の推移です。5兆3千億位あり、大企業は10兆の平均があります。

 売上高の推移は、ずっと横ばいで、本当に景気が良くなったという感じにはなってないと思います。もう一つ大きな事は生産性が上がってない事です。ここがある意味大きな問題ではないかと思います。また開業、廃業はどうか。企業数の推移ですが、1999年は423万社小規模企業がありました。それが今325万社になりました。製造業の従業員は20人以下、それ以外は5人以下を除いた中規模企業はほぼ同じです。減っているのは製造業で従業員20人以下、それ以外は5人以下の所が大きく減っています。開業、廃業をみても、小規模企業者の所の廃業が多いです。102万社廃業で54万社しか開業されていないのでどんどん減っています。注目して欲しいのは、小規模から中規模に移った方が7万社、中規模から大規模に移るのは非常に難しいですが、伸びる所は結構伸びていらっしゃいます。一方で中規模から小規模になってしまう所が9万社あります。

 従業員の数ですが、2009年と2014年を比較し、大企業は1489万人、1433万人です。中規模企業、結構皆さん方従業員さんを増やしていらっしゃるのではないですか。小規模企業は減っていますが、いかにここへ入っていき、規模の拡大を計るのかが生き残り戦略ではないかと思います。中小企業のライフサイクルと生産性ですが、建設業が非常に高い開業率です。製造業は開業も少なければ廃業も少ない企業です。宿泊業・飲食サービス業は増えるのが分かります。医療福祉に関して西尾市では事業者数は増えておりますが、この数字をみると意外に増えてない、という事は廃業も意外に多いのではないかと思われます。

 これが廃業の現状です。中小企業の経営者の大半が60歳を越してきていると実感されます。休廃業は2012年と2016年山の高さが変わらないです。倒産件数は下がっており過去最低です。半減をしております。年齢の高い方が増えてきて廃業や解散が多くなってきたという事です。廃業する前に、廃業させないでその事業を誰かに引き継げば良いのではないかという事ですが、後継者が決まっているという企業は親族が多いのですが、親族外になると問題が大きくなってきます。後継者選びが非常に困難になっている事が廃業の原因になっています。親族へ渡すにしても自社株や事業用の土地等を渡す事について悩んでいらっしゃっいます。後継者がいなくて事業を継続したい場合にどうするか。M&Aや事業の譲渡、売却も重要な選択肢ですという事で考えてみえる皆さんが沢山あります。

 企業数が減っていくという事で、西尾市の現実をお話しします。総務省が行う経済センサスがあります。平成24年に西尾市では7300社の事業所がありました。平成28年では7100社、200社減っています。率にしたら2.7%、建設は平成24年には915社ありました。28年は847社、68事業所がこの4年間で減りました。率にして7.4%。もっと大変なのが製造業です。製造業は1325の事業所があったのが1179社、4年間で146事業所が西尾市で消えております。率にして11%。西尾市の7000事業者の内製造業が減る割合が非常に大きいのではないかと思います。卸小売の廃業はこの4年間でもっと続いたのではと思っていたのですが、実際は卸小売業の皆さんは24年は1837社、28年では1775社で62事業所が減っているだけです。率にして3.3%です。今、一生懸命ものづくり補助金をと言ってますが、製造業の皆さんが元気になっていかないと。一番大きく減少しているこの製造業のみなさんをなんとか維持していく事が大事だと感じます。医療福祉関係の事業所は24年は354事業所で、28年は402と医療福祉関係は48社増えています。全体が減ってる中で、医療福祉は西尾市では13%増になっております。

 事業承継の話の中で、何とか事業を続けて頂く方法の中で、自分の会社を元気にさせていく為に何か工夫が必要であるという事。新事業を展開する事も大切な要素です。新事業白書も新事業の展開が絶対に必要だということを定義付けております。新事業を取り組んでいる会社、新製品の開発を含めて実施している所の経常利益は増加しているというのが36%あります。横ばいも入れると7割以上が経常利益を維持するか上へいっています。実施していない企業で増えているのは28%。30.2%が経常利益が減っています。いかに新事業を考える事が大切かが分かります。新事業を展開する中で新しい市場、マーケットを開拓する。新しい製品を開拓する等を実施している所が多いです。なかなか新事業を展開し、上手くいくたという話は非常に難しいのですが、経常利益は増加しております。

 もう一つの大きな問題として人材の確保があります。大小企業問わず人材不足で確保が大変だという面があります。あらゆる業種で人材不足が影響しています。人材を定着させる為に職場環境改善、業務負担は当たり前です。中小企業白書のまとめの中で大企業に就職すると給料が良い。しかし給料は良いが一定の環境の中で一定の仕事、中小企業へ就職すると自分の思う事がやらせて頂ける。可能性があるという調査が出ております。私もある事業所を訪問させて頂いた時、26歳の若い子が8000万のマシニングセンターを任されているという話を聞いた事があります。この事が今から中小企業の人材確保の一つの方向を示しているのではないかと思います。私共も設備投資に対し色々な応援をさせて頂いております。リーマンショック前の大中小企業の設備の年数は4.3年位、5年弱でした。それが昨年は中小企業の場合は9年、リーマンショック前の2倍以上の期間設備を使っている状況です。大企業は6年位。当然人手不足の克服の中でも大変な事になってくるのではないかと思います。

 私共西尾信用金庫はものづくり補助金という制度が始まってから400件弱のお手伝いをしました。200件通りました。200件で頂いたお金が20億です。この中にもご利用頂いた方があると思います。ただで頂けるので、これを利用しない手はないです。私共がお手伝いをして最後に商工会議所が判子を押す小規模持続化補助金があります。西尾市内は38件通っています。愛知県の商工会議所の中では組織率、商工会議所会員と通った比率でいうと西尾が一番です。西尾市を元気にするというのは、こういった事をお手伝いするのが私共の仕事だと思っております。私共で中小企業診断士が6人になっています。専門になってくる職員も増えています。私が理事長になった時には中小企業診断士はいませんでした。皆さんが色々な難しいお話をされても外へふるだけでなかなか自分の所で考える事が出来なかったのですが少しずつ出来る様になってきました。皆さん方の方から重い負荷をこの吉崎支店長にかけて頂ければなんとか期待に応える様に鞭を打ちますし、何かあれば私にまでおっしゃって頂ければ宜しいと思います。

 最近は事業承継でも皆さん方のお持ちになっている株を低レートで株を買う会社があり、融資をさせて頂く制度があります。8月に出来たばかりの制度ですがこの様な商品もあります。この様な商品をお使い頂き早く対策を取って下さい。昨年、名古屋国税局を退職した部長経験者が非常勤で理事に入ってもらい相談体制を強化しました。何でもご相談頂けたらと思っております。また毎月の資金繰りに困っている皆さん、15年間返済なしで私がお金を融資をする制度を作りました。これは金利を頂きます。出来るだけ廃業をしないように。国も問題としているのは、儲かっているのに廃業をせざるを得ない中小企業が増えている。これを何とかしなくてはいけないという事が最大のテーマです。私もなんとか力になろうとこんな事も考えておりますので、是非一つご相談頂けたらと思います。御清聴ありがとうございました。

各報告

会長挨拶(代理):伊藤則男副会長

幹事報告:髙須光幹事

出席報告:鈴木委員

スマイル発表:廣中委員

米山奨学委員長会議報告:二宮委員長

雑誌委員会:辻村広報・雑誌委員長

会長代理挨拶をする
伊藤副会長
幹事報告をする
高須光幹事
出席報告をする
鈴木委員
スマイル発表をする
廣中委員
米山奨学委員長会議報告をする
二宮米山奨学委員長
雑誌委員会報告
辻村広報・雑誌委員長
ロータリーソング斉唱風景

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]