第1255回 通常例会「過労死等の現状と労働基準法改正について」

開催日時 平成30年3月9日 金曜日
開催場所 西尾信用金庫中央支店2階
合唱曲 奉仕の理想
卓話者岡崎労働基準監督署 西尾市署長 中西浩信氏
お客様西尾労働基準協会 専務理事 手嶋様
司会進行犬塚万弘君

会長挨拶

 随分と温かくなりました。一雨毎に気温も上がっていくのではと想っています。先週は講習会とバッティングをしてしまい、休ませて頂きました。一週空けさせて頂きますと、随分と精神的には休息を頂いた気がしています。3月に入りました。我々の年度もいよいよ最終章を迎えようとしています。計画をしました事業もおかげを持ちまして、順調に遂行されて来ています。年度内には、全て終えることができると想っています。プライベートの部分でも、最終章を迎えようとしています。こちらは、やり残しを沢山抱えています。やり残しと言うよりも、一代掛けて、こんなことしか出来なかったのかと、自分の非力さを思い知らされています。IMでの宇野正美さんの公演どうでしたか。話しの内容について、どうのこうのと言う能力は私にはありません。1時間半退屈せずに聞けたと言う事に留めたいと、思います。講演をきかっけとして、あることを想い出しましたので、話したいと思います。

 今年のNHKの大河ドラマ、西郷隆盛を主人公として、幕末を描こうとしています。どういった内容になるのか解りませんが、色々な登場人物が出てくると思います。それらの登場人物をどのように描くのか、非常に興味を持って見ています。幕末には、色んな英雄が登場して来ます。私は、坂本龍馬ファンでした。土佐の下級武士でありながら、一時期日本を動かしたということで、あこがれていました。最近明治維新を今までの通説とは、真逆の視点から捉えた本が出版されています。その説によりますと、龍馬はグラバーのパシリであり、グラバー商会はイギリスの武器商社で、徳川幕府に近いフランスに対抗して、日本で内戦を画策していたと言う事になっています。話しとしては、非常に面白く、今まで合点のいかなかった事が妙に腑に落ち、そうだったのかと、この説の方が信憑性がありそうだと今は想っています。ただし、龍馬のファンであることに変わりはありません。歴史は勝者の視点で書かれています。明治維新も明治政府の視点で書かれているものがほとんどで、徳川幕府側の視点の書物は少ないと想います。違った角度からの視点も大切にしないと大きな間違いをしてしまうなと、宇野正美さんの公演を聞いてそんなことをふと、感じました。

出席報告
会員総数 出席免除者 本日の出席会員数 MU数 本日の出席率(%) 修正出席率(%)
54 29 34   73.91  

スマイル委員会報告

【酒井進会長】
 一雨ごとに温かくなっています。
早く 温かくなって欲しいと思います。

【髙須光幹事】
 中西署長にはお忙しい中、キララロータリーにお越しいただき誠にありがとうございます。
 今日は、今後の働き方についてしっかり学びたいと思います。よろしくお願いいたします。

【辻村義之君】
 先日、日・月と地理研の旅を楽しんできました。京都の黄昏時はとても暖かく快適でした。
堀田さん、ありがとうございました。

【榊原利夫君】
 本日はお忙しい中、岡崎労働基準監督署西尾市署中西署長様、西尾労働基準協会手嶋専務理事様には、西尾KIRARAへご来訪いただき誠にありがとうございます。私くし本日秋葉神社への代参が入っており、欠席で失礼いたしますが、卓話どうかよろしくお願い申し上げます。

【後藤利之君】
 中西署長様ようこそKIRARAへ。
 今話題の労働行政について裏話も含め、よろしく御願いします。

卓話

過労死等の現状と労働基準改正法について(岡崎労働基準監督署 西尾支署長 中西浩信氏)


講師紹介をする後藤君

岡崎労働基準監督署西尾支署長:中西浩信氏

過労死の現状と労働基準法改正について

卓話風景

西尾労働基準協会の手嶋専務理事
 皆さんこんにちは。西尾労働基準監督署の中西と申します。よろしくお願い致します。今日は30分という限られた時間ですが、出来るだけ分かりやすく説明させて頂きます。よろしくお願い致します。

 まず、労働基準監督署の業務はお分かりでしょうか。今年度の最重点で取り組んでいる事項は、過重労働防止対策です。昨年度から実施していますが、月80時間以上の残業が疑われる事業所の全数を労働基準監督官が臨検監督する取り組みをしております。これについては、来年度も引き続き実施させて頂きます。来年度はこれに加え、現在国会で審議されている働き方改革関連法案が成立した場合、労働基準法の一部が改正される事になります。時間外労働の上限規制が加わってきます。この法律が施行される前に、この法律の改正への周知をするのは当たり前ですが、昭和24年から施行されている労働基準法が、まだ全員に正しく理解されていないのではないかという課題もあります。現在はこうだと言う説明も重点的に行っていく事が来年度の取組になっております。

 三六協定をご存知ですか。会社を経営されてる方は絶対知っていると思うのですが、労働基準法では1日8時間,
1週40時間以内として下さいとなっておりますが、三六協定を事業者と労働者の代表で締結し、労働基準監督署に届け出る事によって初めて残業が出来ます。この締結をせずに1日8時間、1週40時間を超えて残業をさせたら労働基準法違反になります。これが根本的にありますが、まだ周知されていないのではないかという課題が残っております。三六協定は労働基準法第36条に規定されているので三六協定と言います。西尾市には約5,200位の事業所があります。三六協定は1年に1回、監督署に届け出て頂かないといけないのですが、平成29年1年間に労働基準監督署に届出があった三六協定の件数は丁度1,800でした。西尾市の事業所の3分の1から監督署に届出があった。逆に言えば3分の2の事業所からは届出が出ていない事になります。その3分の2の事業所が1日8時間以内、1週40時間以内で仕事をしているのであれば問題はありません。只、残業をしているのに三六協定を締結せず、監督署にも届け出ていない場合は労働基準法違反になるのでご注意下さいという事です。来年度からは月8時間以上の残業が疑われている事業所に加え、この三六協定を届け出ていない事業所について、訪問し指導をする事が重点対象として加わる事になりましたのでどうぞよろしくお願い致します。三六協定を締結するにあたり、注意しなければいけない事は、労働者の過半数で組織する労働組合や、労働者の過半数を代表する者で協定を結ぶという事が書いてありますので参考にしてください 。

 10月1日に改正される、愛知県の最低賃金です。現在、愛知県の最低賃金は871円、これは県によって違います。毎年10月1日に改正され、3%アップが予定されており、全国で加重平均し、時間額全国平均を1000円まで持っていくまで3%アップと言われております。今年の10月1日以降 労働契約を見直す場合、時間額900円以上を意識して頂かないといけないと覚えておいて下さい。

 過労死などの防止対策白書ですが、毎年10月に厚生労働省が発表する資料です。その中の一部ですが、実際は378ページあります。その378ページが厚生労働省のホームページに掲載されておりますので、後程ポイントをPowerPointで説明させて頂きます。

 働き方改革の実現、これは1年前の3月28日に政府で決定した働き方改革実行計画の内容です。この先10年間で政府が対応策を全て実現していくというのが政府の取り組みです。最低賃金については企業への賃金の働きかけや取引条件の改善、生産性向上とあります。この実行計画の中に毎年3%引き上げます。最終的に全国平均1000円に持っていきますとうたわれております。これに基づき最低賃金が改正されております。法改正による時間外労働の上限規制の導入、同一労働同一賃金ですが、現在国会で審議されようとしております働き方改革関連法案。これはこの実行計画に基づいて法改正が行われる事になります。働き方改革を推進する為の関係法律の整備に関する法律案要綱は、8つの法律を同時に変更改正しようというものです。

 愛知県下、各労働基準協会のご案内です。労働基準協会の手島専務の方から説明させて頂きます。
 労働関係法のポイントという本があります。労働基準監督署の中で一番人気の資料です。今日は大サービスで持ってきました。労働基準法や労働問題等の現状。これが細かく解説されております。役に立つかと思いますので、是非活用して頂きたいと思います。

 それではパワーポイントを使って説明させて頂きます。過労死の現状です。最近、報道で凄く放送されております。過労死という言葉が使われ始めたのはいつ頃かご存知でしょうか。これは、3年前の京都新聞の記事をピックアップしたものですが、日本の過酷な労働環境を象徴することが過労死とローマ字で表記されております。今や海外でもすっかり定着してしまっております。この名付け親の一人がお医者さんの細川汀さんです。この方の著書「かけがえのない命よ」で、1975年頃から過労死という言葉がすでに本の中で使っていました。高度経済成長期、1960年代後半に、突然死や急性死と診断するのに躊躇われる人の死を見た。実際に起こっているのは過労によって、生体のリズムが崩壊し生命を維持する機能に致命的な破綻をきたした状態だ。これを後に過労死ということを伝え、1975年位から使われていました。

 30年位前は全国の弁護士が過労死110番、今もやっておりますが、それを開設した時期です。30年前から過労死110番はありましたが、ようやく言葉が周知されてきましたが、政府や医学会も働きすぎでは死なないと全面否定でした。労災申請をしても労働基準監督署もほとんど認めておりません。ほとんど死病だと扱われてきました。この当時のコマーシャルに24時間戦えますか、ジャパニーズビジネスマンという時代で、いくら働いても死なないんだという時代背景がありました。

 40年前となりますが、先程紹介した過労死白書の一部を紹介させていただきますと、過労死と言っても2通りあります。1つが脳心臓疾患によって病気や亡くなられるパターン。脳梗塞や心筋梗塞です。もう1つが精神障害でうつ病になったり、自殺してしまうという、2通りがあります。これは分けて考えないといけないのですが、平成28年度は脳心臓疾患の労災の認定件数は260人、その内107人が過労死。精神障害の方が毎年増えており498人、その内自殺してしまった方が84人。平成14年と平成24年に数字が増えております。脳心臓疾患の監督署の労災認定の基準が平成13年11月までは、1週間位直前に何か異常な出来事があったのか、前日に何か忙しい何かがあったのか。それで倒れたのか。というのが基準でした。ところが平成13年12月に、疲労は蓄積するもので、長期間の過重業務も評価しないといけない。長期間の過重業務は倒れられてから6ヶ月間どうだったのかという見方となりました。

 精神障害のうつ病は認定の仕方を明らかにしました。具体的にこういう事があったら認定されます。パワハラや特別な出来事、労働時間もこれ以上になったら認定されますという事が明らかになったので急に増えてきましたた。只難しいのは脳心臓疾患は仕事に関わらず発症してしまうので、仕事に関わらず進行して発症するので労災認定されるのは仕事が特に過重であった為に著しく増悪して脳心臓疾患が発症した場合に認定されます。うつ病も仕事でなくても発症するのですが、それが仕事による強いストレスの場合に発症する。個人的に仕事でない場合は 基準を明らかにしました。うつ病は20代~40代の若い方が圧倒的に多く、脳心臓疾患の方は50代、次に40代が一番多いです。

 長期の過重業務とは、どれ位働いたら過重労働と言われるのか。1ヶ月100時間を超える残業時間、あるいは2ヶ月から6ヶ月の平均で80時間を超えた場合は健康障害のリスクが高まるという数字があります。この数字が今回の法改正の上限規制の考え方です。この数字は結局睡眠時間です。100時間働いていたら1日5時間程度の残業ですから、5時間しか寝れないという考え方です。会社の経営者としては45時間以内に抑えて頂く事で、個人が時間を睡眠に使うかどうかは自由ですが、少なくとも会社としては8時間程度の睡眠時間を取れる環境に提供している安全配慮義務を課しているというふうに考えられております。

 労働基準法の改正が今話題になっておりますが、約3年前に一度労働基準法改正の改正案が出ました。1年前に働き方実行計画も加わりました。これを足したものが平成29年9月8日に法案が出てきております。この法案が出た途端、衆議院が解散してしまった。衆議院が解散してしまうと既に出しているものが廃案になるというルールがあり、この法律が宙ぶらりんになっている状況です。この8つの法律を改正しよう。その中の一つが労働基準法です。1月22日からの通常国会で、なんとか成立を目指そうとしております。安倍総理も今回、働き方改革国会と位置付け、早期の成立に全力を挙げるという所信表明もあったわけですが、国会が始まる前に色々と審議しましたが、施工日をもうちょっと遅らせないととか、裁量労働制の調査がずさんだというのが出たりして、本日お渡ししたのは平成29年9月8日付の要綱ですが、この辺りの施工日が若干変わってくると思います。今後の法改正の動向に注目して頂きたいと思います。

 施工日は三六協定もありますので、4月1日が決まりです。4月1日を基準に1年、2年遅れるかという形になります。皆様方にお願いしたいのは、時間外労働の上限規制。これについては早期の取り組みをお願いしたいと思います。時間外労働の上限規制というのは罰則となりました。原則月45時間以内にして下さい。年360時間以内に残業して下さい。特例としても休日を含んで月100時間未満にして下さい。2ヶ月平均で80時間以内にして下さい。年間で720時間以内にして下さい。これが法改正の内容になります。この法律が出来たとしても、残業を行う場合には事前に三六協定を締結して届け出ることが必要です。この締結の内容がこの範囲内に収めて下さいという事です。今この三六協定の締結の範囲内の数字の上限というのが規制がありません。それに今回上限規制を最大でこれ、これを超えたら罰則ですというのが加わりました。この三六協定は監督署に届けて下さいとなっております。詳しい事はまた何か機会がありましたらお話をさせて頂きたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

●西尾労働基準協会の手嶋専務
 皆さんこんにちは。西尾労働基準協会の専務理事を仰せつかっております、手嶋と申します。労働基準協会の活動のご案内をご紹介させて頂きたいと思います。西尾労働基準協会はよく監督署間違えられます。労働基準監督署は中西署長がみえるお役所で、我々は企業の皆さんの集まりであり、民間団体です。約半数の方が現在基準協会の会員様になって頂いておられます。榊原精機さんの榊原利夫が会長です。

 基準協会の働きですが、労働行政の労働基準法、労働安全衛生法この範疇の中の活動をやっております。講習会、フォークリフトやガス溶接等の有資格業務の講習会の開催、斡旋や、社内教育等の DVD の無料貸し出しです。愛知県内に14の協会があり、監督署が存在する所に必ず協会境界が存在しております。監督署の方と一緒になって、色々な労働安全の活動を展開しているのが協会です。協会の働きとしては講習会や社内教育の DVD の貸し出し、説明会、相談等も請け負っております。なかなか監督署に行くのは敷居が高いというのが現実ですが、そういう時は協会に聞いて下さい。電話を頂ければ私の方でお聞き出来ます。企業の皆さんと行政の監督署との架け橋役と思って頂ければと思います。どんどん利用して井tだければと思います。既に会員になって頂いてる皆さんには、引き続き御支援をお願い申し上げます。またお知り合いの取引先で、まだ会員になってない方がございましたら、是非ご紹介頂ければと思います。今日は貴重な時間をありがとうございまし

その他委員会報告

酒井会長挨拶

高須幹事報告

清委員長出席報告

杉浦副委員長スマイル発表

会長エレクト研修セミナー報告

会長挨拶ー酒井会長 幹事報告ー高須幹事
出席報告ー清委員長
スマイル発表ー杉浦副委員長 会長エレクト研修セミナー報告

詳細はホームページをご覧下さい。 [http://kirara-rc.jp/kaihou.php]