2020~2021年度 高須光社会奉仕委員長
NPO法人西尾市の文化財を守る会 副理事長 高井昭弘様
黄昏亭駄らく 鈴木守良様

【高須委員長】
本年は会員の皆様から個人お1人、団体2団体のご推薦を頂きましたけれども、それにつきましては誠にありがとうございました。去る10月の理事会におきまして選考と承認をされました。先ほど冒頭に会長からお話のありました本日ご出席の、団体が特定非営利活動法人西尾の文化財を守る会、そして個人部門につきましては鈴木守良さん、芸名が黄昏亭駄らくさんということになります。早速ですけれども、推薦者から授賞理由の紹介をさせて頂きたいと思います。

まずは団体部門です。紹介者は杉田愛次郎君でありまして、本日欠席でありますので私から紹介させて頂くということになります。まずお手元の茶色い封筒の中に、特定非営利活動法人西尾の文化財を守る会という資料が入っております。開いて頂きますとご挨拶という中で、このNPO法人は一般のNPO法人ではなくて、特例認定NPO法人ということであります。特例が付いているのはなかなかNPO法人ではありません。かなり条件の厳しい中で公益性・公共性が高いということであります。もう1点は理事の欄を見て頂きますと、皆様よくご存じの名前がたくさん出てくると思いますが、メンバーも入っておりますし、メンバーの奥さんも入っていると。この2点をもって我々が選定したことに間違いが無いということで私からは簡単でありますが2点紹介させて頂きます。なお本日は理事長の淺岡文雄様におきましては、奥様が股関節の手術をされるということ高井で、こんな時期で手術の日程が変えられないということで今日は残念ながら本日お見えの副理事長と2人参加の予定でしたが、理事長が不参加ということでございます。続いて個人部門の鈴木様の紹介を磯貝総一郎君にお願いしたいと思います。

【磯貝総一郎君】
それでは、黄昏亭駄らくさんの紹介をさせて頂きます。私どもの障害者の施設ピカリコの方へ数年前に来ていただいて落語を楽しませて頂きました。その時、アマチュアなのでということでそれほど期待せずに聞いたのですが、とても面白くてアマチュアの域を超えているなと感じました。あちこちの施設や人に聞いても、本当に色々なところに行かれて、色々なところで笑いを届けて皆さんに元気を与えて下さっているなということで今回推薦をさせて頂きました。年に100回前後、毎年落語会を開いて活躍をされております。今日はよろしくお願いいたします。

【高須委員長】
どうもありがとうございます。それでは表彰式ということで、表彰状と副賞の贈呈をさせて頂きます。お2人前の方へよろしくお願い致します。

…表彰…

【榊原幹事】
一言ご挨拶を頂きたいと思います。まずは高井様からお願い致します。

【NPO法人西尾市の文化財を守る会 副理事長 高井昭弘様】
皆さんこんにちは。ご紹介いただきました高井でございます。今日は残念ながら淺岡理事長が出席できないということで、代理で出席させて頂きました。よろしくお願い致します。KIRARAロータリーさんにおかれましては、30周年ということで誠におめでとうございます。記念すべき年にキララ賞という素晴らしい賞を頂戴いたしまして、心からお礼を申し上げます。まだまだ立ち上がったばかりで、第一部事業として実相寺を応援しているわけですが、第二、第三、第四とここにいらっしゃる皆様方、地域の中で大変な役割を果たしていらっしゃる方ばかりだと思いますので、是非色んな地域の神社仏閣だとか指定文化財という風には区切っておりませんので、お祭りの道具を買うとか色んな事があると思いますが、そういう時に必ず寄付を集められると思いますので、是非この寄付を利用して頂いて、少しでも寄付者の税制上の恩恵が預けられるような、そんなNPOでございますのでご利用いただいて、次の皆さんにご利用して頂けることが私どもの会の発展に繋がってくるとともに、KIRARAロータリーからいただいた賞がますます励みになっていくということになると思います。是非とも今後各地域で色々あると思いますので、ご利用して頂きたいという風に思っています。なぜこの会を作ったかというと、実は私は実相寺の檀家でありまして、実相寺は実は大変古くなってきまして、どうしても運営処理をしなければならないという段階の中で、50件くらいしかない檀家の中で2億かかる費用をどうやってやるのかという話になりますと、とてもできないということで、ずっと流れに流れてきたわけですが、10年計画でやったらどうだということで5年前に始めました。その時にどうやって集めるかという中で、檀家だけではどうにもならないということで、西尾市の中でも歴史的にも大事な実相寺というお寺ですから、市民の方々にもご協力いただこうということでスタートしたわけですが、7,000万円ぐらいを市民の方からどうやって集めるかということで一生懸命考えた末に、ふるさと納税だとかも考えましたが、なかなか難しいということで5年前に西尾税務署の署長をやってみえた高橋さんという方が、今東京にみえるんですが、NPO利用しかないようという話がありましてすぐにNPOを立ち上げまして、その3年後にこのNPOという形の中で承認を得ました。その中でNPOが皆さんのお役に立てることを、是非皆さんに活用して頂かないとお役に立てないですから、是非活用していただきたいと思います。また実相寺を含めて大変苦しんでおりますので、ご協力の程お願いしたいと思っております。5分ぐらいということでちょっと早口で話をしましたが、今後ともよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。

【榊原幹事】
では続いて鈴木さんですが、お話とあいさつを一緒にということですのでお願いします。

【鈴木守良様】
どうもありがとうございます。首に名前をぶら下げておりまして、「たそがれていだらく」という名前で落語をさせて頂いております。今磯貝さんの方から、誰のことを言っているんだろうと思いまして、自分のことじゃないのかなと思って聞いておりましたけれども、ありがとうございます。選んでいただいて、心よりお礼を申し上げます。私年齢が67なんですが、働いておりますと60と65で曲がり角が、サラリーマンですので来ます。今は大体65が大きな曲がり角ですが、私の時は60が一つの曲がり角でして、落語は好きだったんです。ですがずっと働いているときは落語のことは全くやらずに一生懸命仕事をしていました。本当に一生懸命してたんです。60で途端に仕事の内容が変わったんですよ。どうしようかなと思いまして、どうせやるなら早い方がいいだろうと思いまして60でやめまして、それから好きな落語を、今までは聞く方だったんですがやる方へ、色々な仲間と稽古を積んだりアドバイスを受けたりしてやっておりますが、今8年ぐらいでございます。数えますと今800回を超えておりまして、馬鹿みたいだと、よくやってるなと言われることもあると思います。実は去年、一昨年は150回を超えているんです。2年で300回以上やっていました。今年はコロナで急に減っていますが、どうしてそんなにやったかというと、150ぐらいやってみたいなと、ただ単純なそんな理由です。ですが落語というのは、行ってやらせてもらえるものではなく、相手がいてやらせてもらえるものなんです。相手に受け入れてもらわないといけないので大変で、初めて行く場所では落語が滑るともう次話がないんです。これは仕事よりも厳しいなと思いました。仕事の時は取引があるので1回ミスしても2回目まだチャンスがあるんですが、落語は1回目滑るともう面白くないからやめようとなってしまうので、考えてみると仕事よりも一生懸命やっていますね。そんなことでやってきましたが、それがお陰様でこんな形でロータリクラブさんからまさか推薦して頂けて表彰までしていただけるなんて夢にも思っていませんでしたし、本当に続けてきてよかったなと思ってます。でも1人でやってきたわけではなくやっぱり落語仲間がいまして、時間が1時間ぐらい頂けると私1人ではなく2人、3人と皆でやってますので、仲間のおかげであります。それとやはり一番感じているのは人の縁でして、さっきも言いましたが1回目が2回目になって、2回目が3回目になるというのがありますけど、たまたま違う方が別のところから頼んできて頂くとか、親しくなったりとか本当に落語を始めるのも縁でしたが、今つくづく感じているのは人の縁というのは大事にしないといけないなと、これは本当に切に感じております。こんな風に落語をやって人様に喜んでもらえたらいいなと思って軽い気持ちでボランティアみたいなことを始めたんですが、だんだん落語がわかってきますと落語の良さというのをお客様に伝えたくなりまして、私が好きだというのをお客様も好きになってもらいたいなと思いまして自分で落語会を開いたりしています。初めて来た方が落語面白いな、と言ってもらえると本当にうれしいです。やっていてよかったなと思います。デイサービスに行くと、おばあちゃんたちの方が良く笑うんですよ。なぜか男性は笑いませんね。絶対女の人の方がよく笑います。だから長生きするんですかね。帰る時に面白かったよ、また来てねなんて言って頂いて、うれしいですね。頑張ろうという気持ちになります。そんな風に落語をやっておりますので、今日は時間もありませんので短いところでお付き合いいただこうと思います。落語の方にはいろんな人が出てきまして、そそっかしい人だとかちょっと間抜けな人だとか出てまいりますが、知ったかぶりをするという人が良く出て参りますね。これは本当によく主人公みたいによく出て参ります。今だとグルメ、いろんなものを食べたり何か食べるとケチつけたりする、そんな人はいますよね。私はお酒が好きですからこの間利き酒の会というところに行ったんです。そして飲んで当てるというのをしても、皆当たらないんです。お酒が冷たいから当たらないのかなと思って、温めてくれたんです。そしたら途端に当たるようになりまして。何で当たるんだよ、って言ったら勘だよ、なんて言ってましたけどね。そういう世界でございますよ。高いお酒と安いお酒がありまして、こっちは1升1万五千円、こっちは1升850円。ぐい飲みがあって飲めるんです。そしたら鼻の頭赤くした人がやって参りまして、やっぱり1万円超える酒は違うな、こっちはやっぱりちくちくしてまずいな、と。そしたら係の人が飛んできてすいません変わってました、と。やっぱりこの程度なんですよグルメの人というのは。

…落語…

「金さん悪いな、忙しいところ来てもらって。」
「いやどうも、今日はお誕生日だそうで。」
「そうなんだよ、一緒に飲んでもらいたい。」
「ありがとうございます。おいくつになられたんですか。73でございますか。お若く見えますね。どう見ても73には見えません。横から見ると72。」
「あのね、昨日まで72なんだよ私は。まあ面白いことを言うなあ金さん。こっちへおいで、お酒もあるし、色々つまみがあるから食べにおいで。」
「ありがとうございます。どうも注いで頂いて、ではいただきます。おいしいですね、こんなおいしいお酒は飲んだことがありません。これは何のお酒ですか。尊王でございますか、さすがでございますね。これは鯛の刺身ですか、私鯛の刺身は初めてなんです。頂戴いたします。おいしいですね、やっぱり魚の王様ですね、刺身は鯛に限りますね。さっぱりした味、最高でございます。」
「そうかい。鰻の蒲焼もあるんだよ。」
「鰻の蒲焼でございますか、初めてでございます、頂戴します。とろけるようでおいしいですね、一色の鰻ですか、さすがですね。」
「金さん、こちらは茶わん蒸しだよ。」
「茶わん蒸しですか、初めてでございます。私歯が弱いものですから。」
「いやいや茶わんを食べるんじゃない、中身を食べるんだよ。」
「私九谷焼をかじるということだと思いまして、申し訳ありません。そうですか、いろんなものが入っていますね、かまぼこ、エビ、しいたけ、色々ありますね。この四角いものは何でございますか。」
「ああそれは穴子だ、畑を飛んでいる。」
「あれはイナゴでございますか。この黄色い丸いのは。」
「それは銀杏だよ。」
「ああこれが銀杏でございますか。私銀杏というのはどんなんかなと思ったらこんなんでございますか。」
「面白いねえ。金さんみたいにこうやって喜んで嬉しそうに食べてもらえると私も張り合いがあるよ。何かもらったら金さんに食べてもらおうと思うんだよ。これが人の付き合いってもんだな、金さん。だけど裏の六さん知っているだろ。」
「あの食通ぶっている六さんですね。」
「そうそう。あの男はふらっと毎日やってくるんだよ。今年はこんなことをやっていると、何やっているんですかと言うんだよ。お前も一杯飲むかと言うと、別に飲みたくはないですけど隠居がどうしても飲みたいと言うのなら一緒に飲んであげてもいいですよ、とこういう憎まれ口を言うんだよ。それで注いでやるとがぶがぶと飲むんだよ。人の食べている魚を見てはケチつけるんだよ。何だいこんなものを食べて、もっと本物を食べないといけないよとケチをつけながら箸を突き回すんだあの男は。」
「さようでございますか。近頃はどうも外国の物に凝ってるそうですね。なんでも三大珍味を食べたとか言ってました。」
「三大珍味。何を食べたって。」
「股座だって言ってました。」
「股座?フォアグラの間違いじゃないか。そういうやつだあいつは。そこがまあ可愛いところだ。どうしたお清、台所で大きな声を出して。お豆腐に花が咲きました?何だいそれは、持っておいで。ああ、これはカビが生えたんだよ。だめだこれは、黄色い花が咲いたみたい、捨てなさい。ちょっと待って、金さん、今いいことを思いついた。お清、あの唐辛子をビンのままもってきて、あと空いたビンを持って来て。六にこの豆腐を食べさせようと、いたずらを思いついたんだ。面白いよ。このままじゃあいつは食べないから、この唐辛子を豆腐にかけて、これを混ぜて赤いドロドロに。」
「いやそんなことをしたら、おなかを壊すんじゃないですか。」
「一晩ぐらいなんとかなるよ。でもかわいそうだな、じゃあ毒消しに何か入れようか、このわさびをどっさり入れてやろう。すごい色だ。これをこの空いたビンに入れて。すごい匂いだ。これを食べさせるんだがこのままじゃあいつは食べないよ。何か名前を付けないといけないな。さっき外国かぶれしていると言っていたな。これを外国の土産にしよう。どこがいいかな、台湾がいいな。これを台湾土産ということにして、何かいい名前はないかな。」
「そうですね、私三味線をやるもんですから、ちりとてちんなんて名前はどうでしょうか。」
「おおちりとてちんか、台湾名物ちりとてちん。いいね。お清、これに台湾名物ちりとてちんと書いてくれ。それだけじゃあいつは疑い深いから空いたところに大きな字で元祖と書いてくれ。はいできた。これをここに置いておいて。そろそろ六が来るよ。ほらほら来た。」
六:「隠居、何してるんですか」
「今金さんと飲んでいるんだよ。どうだいお前も一緒にやるか。」
六:「別に私は飲みたくないんですけどね、旦那が飲みたいというなら一緒に飲んでもいいですよ。」
「そうかい、じゃあここへ来て、色々あるんだよ。」
六:「へえ、何だいこの当たり前のものばっかり。鯛なんてだめな刺身だ、刺身はマグロの中トロに限るんだよ。」
「そうなのかい」
六:「そうだよ、大間のマグロはうまいよ。一口食べたら皆びっくりしてますよ。パクっと食べたらおお、まあなんてね。」
「そうかい。そうだ、お前さんに喜んでもらえるものがある。ありきたりのものじゃお前さんつまらないだろう。台湾へ行った人から土産をもらったんだよ。何とかって言うんだけどお前さん知っているかい。」
六:「え、台湾。知ってますよ。何もらったんですか。」
「えっとこれこれ。ちりとてちんだ。」
六:「ちりとてちんねえ。あれはなかなか手に入らないんだよ、高級珍味だよ。よく手に入りましたね。それがあるんですか。」
「あるんだよ。見ておくれ、これこれ。この赤いドロドロ、これがちりとてちん。」
六:「それ私見たことあるんですけどね、赤いドロドロだけじゃなくて粉もあるんです。」
「粉末もあるのか、粉末はなんていうんだい。」
六:「粉末はね、ちりとてちんというんだよ。」
「さすがだな。よく知っているな。これをさっき食べようと思ったんだ。匂いがひどくて食べられないんだ。」
六:「しょうがないなあ素人はこれだから。それは匂いで食べるんだ。」
「そうかい、さすがだなお前さん食通だものな。私らは食べられないからちょっと食べ方を見せてくれないか。」
六:「台湾じゃよくやってたんだよこれ。懐かしいな。まさか隠居のところで食べられるとは思わなかった。」
「どうしたんだい、六さん。」
六:「これは高級なものだから、家へ帰ってゆっくり食べさせてもらいたい。」
「いいじゃないか。食べておくれ。」
六:「いやいやこれはなかなか手に入らない。」
「いやこれはこの容器だったら4~5日ですぐできるんだ。それよりお前さんそういうところを見ると、食べたことないんじゃないか。」
六:「そういうことはない。ありますよ。私はこれを食べに台湾へ行くんだ。本当ですよ。わかりましたよ、食べればいいんでしょう。ほら、これはね、ああ目がピリピリする。これは目がピリピリする方が高級なんだ。本当だよ。あまりいっぺんに食べるもんじゃない。これは高いものだから少しずつ食べるんだ、もったいないから。これを食べるときはまず目を瞑る。目を瞑って鼻をつまんで息を止めて食べるんだ。」
「いやあ難しい食べ方をするんだな。喉から入れたり出したりするのかい。ああお酒。尊王だ、いくらでもあるよ。どんどん飲んでおくれ。」
六:「ああ、おいしい。」
「そんなにおいしいか、それはよかった。これは一体どういう味がするんだい。」
六:「ちょうど豆腐が腐ったような味がする。」

これがちりとてちんです。どうもありがとうございました。

【榊原幹事】
どうもありがとうございました。さすがですね。時間ぴったりで終わりました。それでは会長、お祝いの言葉をよろしくお願いします。

【岩瀬会長】
今日はどうもありがとうございました。久しぶりに素晴らしい落語を聞かせて頂きまして、今後ますます広めて頂き、なおかつ笑いの渦でコロナ禍をめった打ちにして頂けるようにお願い致します。本日はどうもありがとうございました。


高須委員長より西尾KIRARA賞の説明
高須委員長より西尾KIRARA賞の説明
紹介者の磯貝君
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NPO法人西尾市の文化財を守る会 副理事長 高井昭弘様
NPO法人西尾市の文化財を守る会 副理事長 高井昭弘様
鈴木守良様
鈴木守良様
文化財についての想いを語る高井様
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落語を披露する鈴木守良様
落語を披露する鈴木守良様
記念撮影
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