KIRARA RC

2015〜16年度 会長 磯貝総一朗

2015〜16年度 会長磯貝総一朗

 
    2015-2016年度 会長方針 「違いを楽しみ、ロータリーを遊ぼう」

 西尾KIRARAロータリークラブが誕生して25年目を迎えようとしています。若々しかったクラブも円熟の時を迎え、健康の話題があいさつ代わりになってきました。しかし、だからこそ分かるロータリーの良さがあり、楽しみ方があるのではないでしょうか。

 その一つは、「違いを楽しむ」ことだと思います。年齢を重ね様々な経験を経て、人生は様々であり、人の価値観も様々であることを私たちは知っています。自分自身の考え方も、状況が変われば変わることも経験しています。ただ、経験が各々の思考に癖をつけているのも事実です。「違いを楽しむ」ことは簡単ではありません。

 長年の癖に囚われないよう自分自身で意識することが必要です。フランスの思想家ヴォルテールは、「不確実はほとんど人間の宿命である」にもかかわらず「いずれかに立場を決めねばならない」ため、人間は間違える存在であることを見抜き、それ故、「寛容」の大切さを説きました。また、マハトマ・ガンジーは、「不寛容は、それ自体が暴力の一形態であり、真の民主主義精神の成長にとって障害となる。」と語り、今では「寛容」は民主主義の基本精神の一つとなっています。

 自分の仕事である障害者福祉の世界でいえば、どんなに相手のために良かれと思ったことでも、押しつけや強要は許されません。障害者自身の自己決定、自己選択の尊重が基本になっています。「正しい」といことが曖昧なものであり、人生のあり方には正解がないとの認識があるからです。また、禅には「至道無難、唯嫌揀択」という言葉があります。「悟りを得るのは簡単だ。選り好みさえしなければよい。」という意味です。

 もちろん、これは選り好みしないことの難しさを示唆しています。私は、「違いを楽しむ」ということを意識することで、ロータリークラブが様々な職業、様々な価値観のメンバーで構成されていることの面白さを、より味わえるようになり、寛容の精神を養うことになると思います。

 次に、様々な職業と価値観を持つ私たちですが、まったく同じものがあります。それは同じ時間と空間に存在しているということです。無限の時間と無限の空間の中で出会った「ロータリーの一期一会」は、私には、奇跡のような瞬間に思えてなりません。仏教では「縁」の不思議さ、出会うことの難しさを説いていますが、ロータリーは、仕事や生活の中では、なかなか出会えない人たちとの出会いを生み、友情を育みます。その結果、ロータリアンとなった私たちは、自分の損得とは無関係の事業や目的のために、力を尽くしているのです。こんな贅沢なことはありません。

 お釈迦様は、弟子から「幸せとはなんですか。」と問われて「遊ぶことだ。」と答えています。そして、最高の遊びは「宇宙の真理と遊ぶこと」と付け加えました。是非、ロータリーをそれぞれの楽しみ方で、思いっきり遊んでください。その遊びがより次元の高い遊びとなるなら、自ずと社会にも良い波紋が広がり、私たちの人生にも豊かな彩りを添えてくれることでしょう。

      ■ 各委員会の活動についてのお願い
・SAA
 会場監督として、例会の司会進行や私語への警告、卓話の時間励行、食事
の献立など、例会に関わる全ての権限を持っています。会場環境委員会と
ともにより良い例会の環境づくりに尽力してください。また、市外からの
お客様に対するおもてなしの担当をお願いします。

・クラブ奉仕委員会
 各委員会と理事会との連絡調整役ですが、来るべき時に向けての充電と準
備のための委員会と捉えていただいて結構です。

・職業奉仕委員会
 ロータリー精神の根幹をなす委員会です。メンバーの職業上の経験(苦労
や喜びなど)を語り合う機会を作り、また、継続事業でもある中学生のた
めの出前授業を通して、職業倫理の向上につなげて下さい。

・社会奉仕委員会(環境保全)
 ロータリーと地域を結ぶ委員会です。西尾KIRARA賞のほかにロータリー
が地域に貢献できる事業、西尾祇園祭への参加や支援をお願いします。

・国際奉仕委員会
 クラブと世界との架け橋です。三河安城RCとの共同事業として、フィリ
ピン共和国マニラ市トンド地区のスラム街の幼児のための教育施設の建設
に取り組みます。多くのメンバーが実際に関れるようお願いします。また、
五六島RCとの交流など、文化の違いを楽しむ機会を作ってください。

・青少年奉仕委員会
 25周年の記念事業として、小笠原諸島への中学生の派遣を行い、西尾市
と小笠原諸島との歴史的関係を市民が再認識する機会となるようお願いし
ます。また、RYLAセミナーを通して、次の世代を育て、私たちも子供た
ちから活力を頂きましょう。

・プログラム委員会
 例会こそロータリーのホームグラウンドであり、自己研鑽と親睦の場です。
メンバーが主役の例会を増やしてください。対談や鼎談、グループワーク
などメンバー参加型の企画をお願いします。

・出席委員会
 例会への出席はロータリアンの務めであり、権利でもあります。100%
出席者へのユニークな表彰などを考えてみてください。

・会場環境委員会
 例会場の設営、食事の手配、音響設備の準備など、ロータリーの縁の下の
力持ちです。これまでの慣例にとらわれず、自由な発想で設営してみてく
ださい。(例、ロータリーソングの代わりに童謡や演歌を歌う。)

・スマイルボックス委員会
 例会の場を和ませる清涼剤として、楽しい発表をお願いします。3か月ご
とにベストスマイル賞を発表することも考えてください。

・クラブ会報委員会
 当クラブの会報は、ロータリーでも先駆的なIT化された会報です。この伝
統を引き継ぎ、ロータリー活動の記録と広報に努めてください。また、最
終例会前には1年の活動記録を発表していただきたいと思います。

・親睦活動委員会
 奉仕と親睦はロータリーの両輪ですが、ロータリーでいう親睦は、英語の
Fellowshipの訳で、「連帯感」とか「協調」という訳のほうが正しいそうで
す。毎週の例会こそ親睦の場であることを念頭に、親睦委員自身が楽しめ
る企画をお願いします。

・広報・雑誌・ロータリー情報(研修)委員会
 記者クラブとの懇談会、新入会員への研修、ロータリーの友の記事紹介を
お願いします。また、この年度から、各クラブより1名の「クラブ研修リ
ーダー」が地区のRLIの研修等に参加するよう地区から依頼があり、委
員長さんにはご足労ですが「クラブ研修リーダー」の役目もお願いします。

・会員増強・選考・職業分類委員会
 禅語に「桃李不言 下自成蹊」という言葉があります。桃や李は物を言わ
なくても花や実を付けていれば、人がやってきて木の下に自然と道ができ
るという意味です。会員増強も、ロータリーの目的ではなく結果ではない
かと思います。メンバーの皆さんの活躍が増強につながることを期待して
います。

・ロータリー財団・米山奨学委員会
 あと3か国となったポリオ撲滅運動や年間700人という日本最大の奨学
金制度の維持のため、例年通りお願いします。

・25周年実行委員会
 平成28年5月頃に25周年の記念式典を考えています。それに合わせて
記念事業と記念式典の企画立案をお願いします。また、各委員会の副委員
長さんには、実行委員会の委員を兼務していただきます。メンバー全員で
盛り立てていきましょう。
  
 以上、いろいろとお願いばかりで恐縮ですが、基本はみなさんの自主性を尊重したいと思います。ただし、支出を伴う企画については、原則として理事会の承認が必要です。また、予算が決まっている場合には予算の枠内で行う意識も持ってください。後は、全員が船長になっていただいて結構です。「船頭多くして、船山に登る」と言いますが、ロータリーであれば船が山に登っても大きな問題にはなりません。むしろ、船が山に登れば面白いと思う遊び心を大切にしましょう。
さあ、皆さん、「違いを楽しみ、ロータリーを遊ぼう」ではありませんか。


国際ロータリー

2015-16年度 RI会長  K.R.

2015-16年度 RI会長K.R."ラビ"ラビンドラン

 
私たちの人生には、いつか終わりが訪れます。しかも、終わりは思ったより早く来るものです。この限られた人生をどのように過ごしたらいいのでしょうか。世界が良い場所となるよう、人のために何かしますか。それとも、インドの著名な詩人、ラビンドラナート・タゴールの言葉のように、「楽器の弦の張替えばかりしていて、肝心な歌を歌わずに」毎日を過ごしますか。

 ロータリーの栄光は、まさにその「歌を歌う」道を見つける手助けをしてくれることにあります。人生で本当に大切なことに目を向け、私たち自身が世界への贈り物となる方法を見つけることで、より充実した意義ある人生を送れるよう、私たちを導いてくれるのです。

 友人に何を求めるかを考えると、ほとんどの人は、高潔性、信頼性、思いやり、相性を挙げるでしょう。私たちが求める友人とは、必ずしも自分と似通った人ではなく、自分にないものを持っている人、自分のいいところを引き出してくれる人です。私は、ロータリーがその特徴を備えていると思います。
ロータリーは、私たちの資質を引き出し、それを人生で生かす道を見つけてくれます。私たちは往々にして、あまり意味のないことに捕らわれて毎日を過ごし、物を手に入れるために身をやつします。

 しかし、私たちがこの世を去った後、人が思い起こすのは、私たちが生前乗っていた車でも、着ていた服でも、肩書きでも、役職でもありません。より大きな資産や、より高い地位を得ようと払った努力のことでもありません。結局のところ、私たちの人生の価値は、どれほど得たかではなく、どれほど与えたかによって判断されるのです。

 ですから、苦しんでいる人から目を背けずに、その苦しみを和らげてあげましょう。同情の言葉をかけるだけでなく、実際に何かしてあげましょう。社会から享受するだけでなく、社会に貢献しましょう。

 2015-16 年度の私たちのテーマは「世界へのプレゼントになろう」です。地位や身の上にかかわらず、才能、知識、能力、努力、そして献身と熱意など、誰でも与えることのできる何かをもっているはずです。私たちは、ロータリーを通じて、これらを世界にプレゼントすることで、誰かの人生に、そして世界に、真の変化を起こすことができるはずです。「人は手を閉じて生まれ、手を開いて世を去る」、また「己の才能は、天から授かったもの」と言われます。ですから私たちは、その授かりものをお返しするのです。

 私たちは皆、この世に生まれ、何でもつかみ取ろうとしますが、この世を去るときにはすべてを残していきます。ロータリーを通じて私たちは、いつまでも続く、本物の何かを残すことができるでしょう。私たちに与えられた時間は今です。この機会は二度と訪れるものではありません。

       「世界のプレゼントになろう」


幹事:三浦隆司
幹事:三浦隆司
S.A.A.:小林 豊
S.A.A.:小林 豊

           【幹事方針・抱負】

 創立25周年を迎える活力に満ちた西尾KIRARAロータリークラブの幹事を仰せつかり、全身にアルコールが回ってきたような高揚感に包まれています。「また来たか!」という驚きも過ぎ去り、幹事の大役にお声を掛けていただいた磯貝会長に感謝をして、会員皆様のロータリー活動、クラブ運営を潤滑に支えていく覚悟でおります。

 25年も経ちますとチャーターメンバーには成熟という言葉も当てはまりますが、近年、継続的に入会される会員に支えられ、西尾KIRARAロータリークラブはハツラツとした青年のクラブです。今期のフロンティアスピリッツにあふれた記念事業が見事に体現してくれています。
 
 今年度は各委員会が早期から25周年の記念の年にふさわしい企画を立案してくれています。青少年委員会からは世界自然遺産の小笠原諸島の父島(母島)へ「中学生の歴史・文化・自然遺産体験の旅」を企画しています。国際奉仕委員会では三河安城RCさんとの共同事業で「海外」青少年育成事業として、幼児のための教育施設の建築をフィリピンのマニラで行います。地区補助金の申請・交付が承認されており、国際ロータリーとしての海外奉仕活動が実現いたします。

 辻村義之 25周年実行委員長の元、2016年5月15日(日)の創立25周年記念式典に向け、一致団結してロータリーを楽しみながら、思い出深い一年になるよう盛り上げていきましょう。

 今年度、磯貝会長のテーマ「違いを楽しみ、ロータリーを遊ぼう」が例会場の左壁面上部に掲げられています。そのテーマパネルで表現されているように、会員58名、58個のピースが磯貝会長の元にピッタリはまり、会員の皆様の心がひとつになる創立25周年にすべく、幹事役を努めていきたいと思っています。
 皆様のご協力をよろしくお願い致します。

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             【S.A.A 挨拶】

 会長方針「違いを楽しみロータリーを遊ぼう」に沿い、当クラブらしい世代職業を超えた親密で和気藹々とした、「楽しく、有意義な例会」を目指します。「友を大切に」「出会いを大切に」SAAの職務を十分に理解し、品格と秩序を保つよう努力します。

 創立25周年の記念行事が多数ありますので、会長・幹事・各委員長そして会員各位と協力し、相談し合い、最善の例会運営管理を心がけますので、ご協力をお願い致します。